渋谷でアピール「時給1500円が常識だ」
〜ファストフード世界同時アクション
松元ちえ
時給1500円を求めて世界一斉行動がおこなわれた4月15日、東京・渋谷のセンター街でも、およそ50人が「時給1500円が常識だ」と訴えた。
低賃金労働の象徴とされているファストフード労働の時給をあげ、価格競争とともに激化する底辺への競争ではなく、底上げをしようと、全米から広がった世界同時アクション。今年は約40カ国100都市で、ファストフード労働者や労働組合、NGOなどが賃上げや組合結成をもとめて行動を起こす。
渋谷では、ドナルド・マクドナルドのコスプレが通行人の関心を集め、海外からの観光客にもアピールした。
世界に先行して行動した日本では、「時給1500円」とともに「働きすぎはやめよう」とも訴えた。東京の最低賃金は888円。昨年次々と時給が10ドル以上に改定された米国の最低賃金やオーストラリアと比較すると、驚くほど低い。
行動に参加した都留文科大学学生ユニオン代表の藤川理恵さん(写真左)は、時給890円で働く自分の経験について駅頭で発言。「これでは生活できないが、労働組合と出会って、我慢しなくてもあきらめなくてもいいんだとわかった。組合は怖いかもしれない、でも、変えていこうと思って行動している人たちと一緒にやっていくことが大切」と語った。
昨年もストを決行し、マクドナルドの店舗前や路上で市民的不服従の座り込みで訴えた全米のファストフード労働者は、各地でストライキを予定する。
動画(YouTube 3分45秒)
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staff01.
Last modified on 2015-04-16 03:15:54
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