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渡部通信〜怒りに火をつけた閣議決定
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の渡部です。
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 【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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7月1日の集団的自衛権行使の閣議決定以降、
安倍内閣に対する支持率は急落している。

7月13日に発表されたNNN(ニッポン ニュース ネットワーク)による
世論調査によると、
支持は前回比−3.1%の45.2%。不支持は前回比+3.6%の35.8%。

そうした中で行われた滋賀県知事選では、
「卒原発」を掲げ、「集団的自衛権行使」の閣議決定を批判した
前民主党衆院議員の三日月大造氏(43)が、
元経済産業官僚の小鑓(こやり)隆史氏(47)<自民、公明推薦>
を破り当選した。

これは安倍政権に対する大きな打撃となるだろう。
また、橋下大阪市長はこの選挙において小鑓氏を応援、
ここでも彼の化けの皮が剥がれてしまった。
彼は今、愚かにも大阪市議会開催を拒否しているが、
ますます追い詰められることになるだろう。

国会では「閉会中審査」なるものが、本日(7月14日、衆議院)と
明日(参議院)で開かれている。(たったの二日間である!)
それに対し、本日、以下のような取り組みが行われた。
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●「閣議決定」撤回!閉会中審査でごまかすな!7・14国会大行動
 日時:7月14日(月)正午〜13:30
 場所:衆議院第2議員会館前(国会議事堂前駅or永田町駅)
 呼びかけ:解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会
        戦争をさせない1000人委員会
 (1000人委員会は同日午前9時から午後5時まで同所で座り込み)
 (平和フォーラムは正午から午後5時まで。)

●7月15日(火)も同様。
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地下鉄丸の内線・国会議事堂前で下車して
衆議院第二議員会館前に行こうとすると、
警察から止められた。
「知り合いと待ち合わせをしている」と言っても通さない。

そして、行きたければ国会の外側を一周するか、
議員会館の裏を一周する道を通るように言われた。

「どうして通さないのか」と抗議しても、
「お願いですから」というばかりで、ラチが開かない。

止むを得ず国会の正門の方をぐるりと回り、衆議院会館前にたどり着く。
そこも、かなりの警察が警備体制を敷いていた。公安もいる。
いかに安倍政権が、反対運動の高まりを恐れ、
押さえ込もうとしているかを知った。

集会(主催者発表1000人)では、次のようなシュプレヒコールが続いた。
「閣議決定勝手に決めるな!」「撤回させよう!」
「戦争立法絶対反対!」「安倍はやめろ!」
「改憲やめろ!」「集団的自衛権反対!」
「戦争する国絶対反対!」「海外派兵絶対反対!」
「九条を守れ!」「憲法壊すな!」
「みんなの力で撤回をさせよう!」

「戦争をさせない1000人委員会」の内田雅敏弁護士は、次のように話した。
 「限定的などと言うが、全く無限定なものだ。
 9・11以来米国は集団的自衛権の行使を日本に要求してきた。
 これを推し進めたいのは防衛産業や常任理事国入りをめざす外務省だ。
 昨日の滋賀県知事選挙は私たちが多数派であることを示した。
 自分には孫がいる。彼らを戦場には行かせたくない。」

社民党の福島瑞穂氏は次のように話した。
 「安倍を打倒しよう。彼は日本の自衛隊を
 アメリカのために血を流させようとしている
 それによって日米同盟の双務性を高めると考えている。
 集団的自衛権は『違憲』だ。許してはならない。
 憲法98条にはこの憲法に反する法律は効力を有しないと書いてある。
 今後安倍内閣は戦争立法案を10数本出そうとしている。
 違憲立法をしようとしている、上程させるな。
 滋賀県知事選では安倍ノー!が明らかになった。
 支持率が30⇒10%になれば安倍内閣は倒れる。
 安倍内閣を打倒しよう!」

共産党の田村智子議員は次のように話した。
 「安倍内閣がだしているQ&Aはデタラメなことを書いている。
 たとえば、<これまでの憲法解釈を変えるものではない>、と。
 イラク戦争は残虐なアメリカの戦争だった。地裁判決でも違憲だとされた。
 イラクはその結果今のような状態だ。 
 集団的自衛権行使はそうした戦争に参加することになる。
 九条を掲げて武器を捨てよう!」と世界に呼びかけることだ。」

1000人委員会の清水氏は次のように話した。
 「今行われている閉会審査はアリバイ的なものだ。
 憲法改正もしないで、また国会審議を後回しして、姑息な決定をした。
 安倍は国会虫の手法で事を進めている。
 しかし、滋賀県知事選では自・公推薦候補が落選した。」

民主党の神本美恵子議員は次のように話した。
 「安倍政権は、全国各地の声を無視して閣議決定した。
 国民無視、国会無視だ。
 本日、<新3要件>の内容を民衆党議員が追求すると首相は
 明確に答えない。質疑か噛み合わない。」

民衆党の那谷屋正義議員は次のように話した。
 「質問と答弁が噛み合わない。
 噛み合わせない。とんでもないリーダーだ。
 私たちは次の三本の矢で安倍政権を倒そう。
 ➀滋賀県知事選の敗北。ここには国民の安倍政権への怒りが見られる。
 ➁福島知事選。原発問題が焦点となる。
 ➂沖縄県知事選。辺野古移転が焦点となる。
 自分は教員だった。戦前教員はお国のために命を捧げる教育をした。
 <教え子を再び戦場に送るな>というスローガンで教育してきた。
 何が何でも阻止する。」
 
以下割愛する。

安倍首相の「集団的自衛権行使」に対する「説明」は、
国内と海外では全く異なる。どちらかが嘘である。 
国会でのしどろもどろの「説明」と海外での明快な説明を
比べれば、後者の説明が本当なのは歴然としている。

安倍首相が現在「積極的平和主義」の名の下に進めていることは、
 ➀国民を騙す露骨な解釈改憲であり、
 ➁海外での武力行使に道を開く、つまり海外侵略に道を開く、
  あるいは世界再分割戦争に参入する、
  違憲の侵略戦争準備である。

しかし、このような姑息かつ性急なやり方に対し、
昨日の滋賀県知事選挙に見られるように、
現在、多くの人々の中に、疑問、不安、怒りが高まりつつある
ことも確かである。

閣議決定がかえって人々の怒りに火を付けたのである。

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