本文の先頭へ
香港:金鐘オキュパイの排除で247人が拘束(明報)
Home 検索
〔レイバーネット国際部・I〕

「明報」の映像報道の訳です。 映像と原文はこちら https://www.youtube.com/watch?v=gLPKU4t1jy8 ============== ◎排除に13時間、警察は247人を拘束し  909人の個人資料を収集   明報 2014/12/12 オキュパイ運動が75日を迎えた昨日、警察は金鐘夏愨通り一帯の占領地区の全面的な排 除を行った。テント、アート、そしてオキュパイ参加者は一日のうちに消え去った。主任 執行官が朝から裁判所の選挙禁止令をもとに路上の障害物に対する代執行を実施し、午後 2時から警察がオキュパイ地区に対して数千名の人員を派遣し、残留物の片づけや市民的 不服従をおこなうデモ参加者を拘束した。その間、妨害はおこなわれなかった。夜10時 45分、夏愨通りは全面開通した。排除は全体で13.5時間を要し、大学生連合会事務 局長の周永康および立法会の民主派議員15人を含む247人が拘留された。かれらは違 法集会、公務執行妨害などの容疑で逮捕され、現在までに釈放されていない(早朝から現 在に かけて釈放されつつあります:訳注)。学民思潮の呼びかけ人、黄之鋒と学生連合会の事 務局次長の岑敖暉は座り込みに参加せず逮捕されていない。 政府報道官は、警察の業務はおおかた順調に終了し、警察官諸君の努力に感謝するととも に、道路の占拠はもうしないようにデモ参加者らに呼びかけ、違法行為に対しては法的対 処を行うこともあることを強調した。政務司長(政府ナンバー2)の林鄭月娥は、警察の 行動の高度な透明性に対する批判や不当な指摘は怒らないだろうと述べた。 ◆銅鑼湾の排除は未定 銅鑼湾の怡和街の占拠地区について、警察局副局長(警備)の張徳強は、未定だが占拠し ているものは即時撤退すべきだと呼びかけた。 金鐘の排除は二段階あった。最初に執行官および代理人が路上の障害物を取り除いた。( 中略) 午後一時、警察がデモ参加者に最後通告をおこなった。全面的な排除を行うためにこの区 域を封鎖するので30分以内にこの場を立ち去るようにと警告した。そして通りが封鎖さ れると、デモ参加者は龍匯通りの一か所からしか出られなくなり、そこでは警察は身分証 の提示を迫り、個人資料を記録した。 ◆拘留の際に衝突はなく 午後二時、警察は通りを完全に封鎖し、東、西、北の三か所からオキュパイ地区に部隊を すすめた。すでに多くの人は立ち去っていたことから、2−3名の人間がテントにいただ けで、その場から離れるよう警告して、部隊は邪魔されることなく進行できた。部隊は、 物資テント、自習室テント、そしてオキュパイの象徴的アートだった黄色の巨大な雨傘の モニュメントなどを解体し、市民たちがメッセージを書き記した「レノン・ウォール」な どをはがしていった。清掃用車両と清掃者が通りを掃除していった。 警察の部隊は、午後四時半に人民解放軍営付近の添華通りで座り込んでいたデモ参加者の ところに到達した。デモ参加者はスクラムを組んで「我要真普選」(本当の普通選挙を) 、「無畏無懼」(恐れることは何もない)などの気勢を上げた。警察は拘留する際に、ま ずデモ参加者に対してその理由を説明し、立ち上がって協力するように促し、二人の警察 が両脇を固めながら連行した。協力しない場合には、四人の警官によって運ばれて、大型 バスに乗せられて警察署に連行した。一連の拘束行動のあいだ衝突は発生しなかった。 ◆最期まで座り込んだ周永康は涙 夕闇が迫ってくると警察は行動を速めた。学生連合会事務局長の周永康は最後までその場 に座り込み、その場にいたデモ参加者たちも「撐起雨傘」(雨傘をさそう)を歌い続けた 。雨傘をさしていた周永康は涙を見せた。別な一角では数十名の市民たちが歩道から雨傘 をさして、逮捕されていく人々に「がんばれ!」と声援を送った。 警察は、午後九時に東西の通りを開通させ、10時45分には全面開通させた。 警務処副局長(警備)の張徳強は、記者会見で、オキュパイ地区一帯で21の障害物を取 り除き、909人の身分証など個人情報を記録し、「後日、法的責任の追及があるかもし れない」ことを明らかにした。座り込んで拘留された「違法集会者」は247名にのぼり 、違法集会や公務執行妨害の容疑で拘束した。数十包みの重曹、13個の木製盾、6個の 鉄製盾、1個のプラスチック製盾を押収した。そのほか、昨晩から一昨晩にかけて26歳 から35歳の4人の男を、非合法集会への結集の参加、扇動、組織の容疑で拘束したこと を明らかにした。 明報記者 *12月20日のレイバーフェスタに「香港オキュパイ運動」から2名がやってきます。現地報告があります。詳細

Created by staff01 and Staff. Last modified on 2014-12-15 12:48:46 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について