政府本部ビルを包囲して権力エリートに迫ろう〔レイバーネット国際部・I〕学生組織の政府本部ビル包囲行動の呼びかけに応えた香港「左翼21」のメンバーの文章 です。 いそいで翻訳したのでちょっとゴリっとしてますが、言いたいことはわかるかな、と。 原文はこちら https://www.facebook.com/hkleft21/photos/a.463175861128.248308.341672231128/1015 2487448241129/?type=1 昨日からの行動は地元紙「明報」でも写真報告がされています。 http://news.mingpao.com/ins/%E3%80%90%E5%9C%96%E8%BC%AF%E3%80%91%E9%BE%8D%E5%92% 8C%E5%A4%9C%E6%88%B0%E7%B4%80%E5%AF%A6%20%E4%BD%94%E9%A0%98%E6%B8%85%E5%A0%B4%20 %E5%86%8D%E4%BD%94%E5%86%8D%E6%B8%85/web_tc/article/20141201/s00001/141739499781 7 http://news.mingpao.com/ins/%E3%80%90%E5%9C%96%E8%BC%AF%E3%80%91%E8%AD%A6%E6%B8% 85%E6%99%A8%E8%B6%85%E7%B4%9A%E5%8F%8D%E6%94%BB%E7%B4%80%E5%AF%A6%EF%BC%9A%E6%B0 %B4%E7%82%AE%E3%80%81%E8%AD%A6%E6%A3%8D%E3%80%81%E8%83%A1%E6%A4%92%E5%99%B4%E9%9 C%A7/web_tc/article/20141201/s00001/1417393535517 =============== 暴力装置は人民を犠牲にして肥大する 政府本部ビルを包囲して権力エリートに迫ろう 2014年11月30日この夜、学生連合会と学民思潮のリーダシップによって、二か月にわたっ て続けられてきたオキュパイ・ストリートの運動は政府本部ビルの包囲封鎖に発展した。 かつての植民地時代から現在の特区時代にいたるまで、香港政府は決して我々自身の政府 であったことはなかった。かつては、イギリス植民地主義者と香港の大ブルジョアジーは 支配のための同盟を結んで香港を支配した。97年の中国返還後、中国共産党政府は同じ ように大ブルジョアジーと結託した。立法会(香港議会)の職能別議席選挙や特区行政長 官選挙の選挙委員会、そして今回の中国全人代常務委員会による行政長官選挙立候補者指 名委員会という枠組みは、すべて徹頭徹尾、大ブルジョアジーの利益を保護するために設 定されたものだ。 そうであるがゆえに、この政府の施策は、人民の生活を犠牲して支配階級の利潤を増加さ せるものに他ならない。そうでなければ、この政府が人口の高齢化現象が迫る2008年 に利得税率を17.5%から16.5%引き下げながら、巨額の公共工事を行った後に、長期的な 民生生活の安定のための収入が不足しているなどと平然といえるだろうか。 董建華、曾蔭権、そして梁振英ら歴代の行政長官の権力の源は、中国共産党と大ブルジョ アジーである。かれらが指導する政府は、既得権益者が人民を犠牲にして肥大する政府で ある。労働者は長時間労働、青年たちは高まる学生ローンに苦しんでいる。ますます高ま る家賃、公営医療機関における長時間の待ち時間、高齢者の生活保障問題など、中産階級 から庶民まで、影響を受けないものはいない。しかし、香港がこれらすべての人々の尊厳 ある生活を保障するための財源に事欠いているわけではない。問題は、政権を握る人間た ちが自分自身の利益のために、民衆をますます抑圧せざるをえないというところにある。 世界の他の民主国家を見ても、普通選挙が存在すれば人民の生活に尊厳が保障されるわけ ではないことがわかる。つまり真の普通選挙はなんら過度な要求ではなく、「とりあえず 実施する」ものに過ぎない(訳注1)。しかしこの政権は何ら妥協しようとせず、自ら引 き起こした社会的分裂の責任をオキュパイ参加者らにかぶせ、あらゆる暴力装置を用いて 民衆の正義の訴えを弾圧しようとしている。 見境なく口汚くののしるだけの支配階級の混乱ここにいたり、行動のレベルアップは避け 難い。政府本部ビルの包囲行動で、民衆を犠牲にして肥大する権力エリートの国家システ ムに迫り、この既得権益者らに対して、市民らへの抑圧を停止しなければ、民衆の抵抗の 意志はさらに強まるだけであるという決定的な段階にあることを見せつけよう! 文:左翼廃老 訳注1 「とりあえず実施する」は、中国政府による漸進的な選挙制度改革の表現。将来 的には真の普通選挙を実施すると読み替えることもできるが、香港基本法では現在の「と りあえず実施する」案が最終目標とされていることから、中国政府の案は「とりあえず」 ではないという批判がある。ここでは自由な立候補を含む「真の普通選挙」こそ「とりあ えず実施する」必要があると主張している。「とりあえず実施する」の詳しい解説は「香 港ポスト」のこちらの記事を参照。 http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=9847#.VHvPgukcTIU