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写真報告 : 福島の声をなぜ聞いてくれないのか!〜10.10金曜行動報告
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福島の声をなぜ聞いてくれないのか!〜10.10金曜行動報告

                    写真・文=shinya

10月10日、首相官邸前・国会正門前の金曜行動は、国民の声を聞かず川内原発の再稼働を急ぐ安倍政権への強い抗議の声がつづいた。汚染水対策も事故処理も進まず、被災者救済も放置された現状で、原発推進に舵を切った安倍政権へ、浪江町から来た女性は怒りの声を震わせて言った。「福島県双葉郡民の苦しみをこの国会で解決して欲しいんです。そのために議員さんがいるんだと思うんです。私たち福島のことを、なぜ聞いてくれないのか。それが一番の苦しみなんです。」と。


「福島県浪江町からやって参りました。いま現地ではどのような状態でいるのか、現実の声として福島から出て参りました。福島をどのように見ているのか、国会中継を見ても、国会議員さんに声を掛けてもなにも答えは返ってこない。どの議員も同じことを聞き、同じ答えを聞いているだけで、大臣も同じことを同じように述べているだけなんです。原発事故の被災者にとって、早く原発を止めることです。再稼働などもってのほか。国際的にも原発は廃炉に向かっているはずです。どこの国で原発を再稼働しようとしているんですか。この国が真っ先にやらなくてはならないことではないですか。日本の政治でやらなければいけないは ずです。何故そこに気がつかないのか。何を見ているのか。私たちは、福島県双葉郡民の苦しみをこの国会で解決して欲しいんです。そのために議員さんがいるんだと思うんです。私たち福島のことを、なぜ聞いてくれないのか。それが一番の苦しみなんです。小渕大臣になられましたけれども、少しはママとして、子どもを育てる上で少しは私たちの心を慰めてくれるかなと思っていましたけれども、答えはおんなじでござ いました。今までと同じことです。情けないです。悔しいです。原発を止めようと思うのならば、この政治を変えなければ、政治家を代えなければ原発は止まらないと思います。原発反対だけではだめなんです。原発反対!再稼働反対!日本の命を守れ!私たちを守ってくれ!誰が守ってくれるのか。国が守らなくて誰が守る。汚染水ひとつ止められずにいて、コントロールしていると言って、何事か。どうか皆様、福島の現状をよく見て下さい。」(国会正門前での発言を一部挿入)


「安倍首相に言いたい。原発は今や世界的に遅れた発電技術になっている。スエーデンの次期政権は原発の全廃を決定し、全エネルギーを再生可能エネルギーにすることを発表した。再生可能エネルギーの買い上げを止めて、原発から脱しようとする国民の努力までもぎ取って進める再稼働には断固反対する。」


「安倍さん、私たちは有ってはならない福島の事故で、いかに政府が、また政治においてさえも、全力を挙げて一生懸命、私たち国民を騙してきても、それが大嘘であったことはも う否応なくみんなが身をもって、あの福島の犠牲者の方々たちによって、誰でも分かっています。まだあなたが、それも分からないとは一体どういうことです。しかもあなたが首相であるというのは、全国民の恥です。なさけない。全歳費を返還して、福島の被災者に当てるべきです。私たちはお腹の底から怒っています。悔い改めて下さい。」


「安倍さん、福島の方の声を聞きましたか。今あなたが一番すべきなのは、川内原発の再稼働ではなくて、福島の原発の事故の収束をすること、被災者のみなさん、被害者のみなさんのちゃんとケアをしていくことじゃないですか。川内原発の地元の説明会があったそうですけども、賛成派の住民自体も納得いかないような、どうしようもない説明会だったと報道されています。この夏、原発ゼロで乗り切ったということは、もうあなたたちに電力は足りないとか、経済がどうのこうのとか、再稼働する理由なんてもう一切ないし、もう国民の誰も騙されない。川内原発の再稼働をまず諦める、これを実行しなさい。」(ミサオ・レッドウルフさん)

↓財務省上交差点

↓国会議事堂正面


「一時帰宅で自宅に戻ったらネズミの糞だらけで涙が止まらなくなった、高校生活すべてを奪われた、福島産というだけで農作物を人に嫌われるモノとして扱われ農家の尊厳を奪われた、若い人が居なくなって子や孫も全然帰ってこなくなったと嘆く老夫婦、福島はそういう方たちの声でいっぱいです。それとひきかえて、安倍首相の今国会での所信演説の冒頭の部分は何か、『福島は、今実りの秋を迎えています』全く事実と違うではありませんか。」(共産党・吉良よし子議員)


「原発は最大の人権侵害だと私は思っております。この国会前からたたかう民主主義を、日本においてもしっかりと訴えていく必要があると思っております。国会議員に私は言いたい。原発はすでに国策ではない。19兆円も使い25兆円も使い、未だ放射能はじゃじゃ漏れだ。もはや国策ではない。故郷をなくしてしまうような原発はもはや国策ではない。」


「東電の元会長勝俣は津波が来ること知っていたにもかかわらず、3年間も対策を放置してあの福島の事故を引き起こしました。東電の責任は明らかだと思います。東京地検が東電元幹部を起訴するために、私たちは今署名を取り組み、10月21日を締め切りで集めております。」


「電力供給の約33パーセントは原子力発電でまかなった日本が、福島原発事故から2年半経った2013年9月に、原子力発電のない国になるとは誰が予想したでしょうか。国民の強い意志と粘り強い反原発運動のお陰で、わずか2年半という短さで完全な脱原発を成し遂げたのです。これによって、日本が世界の良いお手本となりました。ただし、政府だけこれに横やりを入れております。フクシマから何も学ばず、原発事故の被害者を救済しようとせず、原発を再稼働させようとしています。チェルノブイリは原発事故が起こしたにもかかわらず原子力エネルギーにしがみついていますが、日本は同じ過ちを起こしてはいけません。そして私たちはそのために、強い意志を持って脱原発を強固なものにしなければなりません。私たちの日本を守るために、あなたがたの故郷も守るために、脱原発のために強くありつづけて下さい。」(脱原発ジュッセルドルフのセントラ・アルトさん)


Created by staff01. Last modified on 2014-10-12 10:50:23 Copyright: Default

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