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取材報告 : 放射能問題を考える父親たちの交流会「エムズスリーエー」始まる〜福島県郡山市
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放射能問題を考える父親たちの交流会「エムズスリーエー」始まる〜福島県郡山市

 「安全・安心・アクションin郡山(3a:スリーエー)」(福島県郡山市)では、震災後福島県在住の母親たちが中心となって、子どもたちを放射能から守るためのとりくみを続けてきた。3aでは震災後3年となる今年になり、父親たちが交流し集う会「M's3a(エムズスリーエー)」が始まり、先日3回目を迎えた。

 3a代表の野口時子さん(写真上)の話によると、この会が始まったきっかけは県外への母子避難の母親から「郡山で西日本の野菜を販売している会があるよ」と情報を得た郡山在住の父親が、3aにたまたま立ち寄ったことからだという。しかし会としての開催は最初は、ADR(裁判外紛争解決手続き)の弁護士を交えた勉強会からであった。いきなり、本音を出す交流は難しかったのだろう。

 最近は、放射線についてなかなか理解を示してくれない父親をこの会に連れてくる母親も出てくるなど、少しずつ交流会としての開催ができつつある。その中で、父親が参加したことを喜んでいるという母親の声が聞けるようになったと、野口さんは語る。

 このような会は本当に貴重だ。震災後3年以上たち、原発震災に対する一種の「あきらめ感」「風化」が広がっていると言われる中で、なんとか夫婦間でもう一度原発震災に向かい合うきっかけにもなりうる取り組みだ。「M's3a(エムズスリーエー)」の今後に期待したい。(湯本雅典 取材・7月1日)

動画(YouTube 3分)


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