報告 :田中さんへの 強制研修もうやめて!〜市民の申入れに警察官23人 | |||||||
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田中さんへの強制研修もうやめて!〜市民の申し入れに警察官23人6月10日、田中聡史さんに対し都教委が学校に押しかけての「服務事故再発防止研修」強行した。当日の様子を報告する。(根津公子)今日は、驚き呆れた、いや、ぞっとすることが2つありました。そのことを含めて時系列で報告します。 河原井・根津らの「君が代」解雇をさせない会と板橋の市民8人は、7時少し過ぎから出勤する職員にチラシを手渡した。 8時を少し過ぎたころ、副校長が主幹と連れ立って、私たちのところにやってきた。手にはビデオカメラと三脚を持って。案の定、主幹はそのカメラを私たちに向けて設置し、録画を始めた。今年の卒業式からすでに3度目のこと。私たちへの脅しのつもりなのか、それとも、都教委にあげる資料とするつもりなのか。 副校長は私たちに、「生徒には配らないでください」と、これも決まり文句。私たちは「なぜ、生徒には配ってはいけないのですか。」「生徒にも知る権利があります」と訊き返したが、返事はせず。目も合わさず。副校長は、私たちの質問には一切答えず、終始、「生徒には配らないでください」を言い続けた。 8時50分頃、校長に面会を申し入れるために、私たちは玄関を入ってすぐの経営企画室・受付窓口に行った。受付名簿に名前を書き、企画室長に、「田中さんの『服務事故再発防止研修』にかか わり、校長にお会いして、要請書を渡したい」と、私たちの一人が言っている横で、副校長が「校長は会わないと言っている。入ってはいけない。出なさい」とわめいている。主幹も一緒にいる。 企画室長は、隣の校長室に行き、すぐに戻って、「校長は、今日は会わないと言っています」。理由を訊いても、「理由はありません」。「理由くらい、訊いてきてください」。そのやり取りをしているにもかかわらず、副校長は「不法侵入、不法滞在です。私は 宣言しました。」と言い、携帯電話を取り出して警察に電話を入れた。「8人が不法侵入、不法滞在」だと電話口で言った。 9時8分、警官がこちらに向かってきた。玄関の中に入った警官は、静かな状態に事態が呑み込めないような様子だった。外にいた人には、制服警官の一人が、躊躇しながら訊ねてきた。「何をしにきているのか」と。「今日ある研修について要請書を渡しに来ている」と答えると、「研修って何のですか」と言う。 「君が代不起立で、同じような研修を5回もこれから毎月やるというので、嫌がらせの研修を辞めてほしいと言う要請書を渡しに来た」と答えていると、私服の警官らしき人たちが、10人ぐらいぞろぞろと入ってきた。その中の女性の私服警官(?)がメモ用紙を持って近づき、同じことを聞き出した。 「あなた、誰ですか?」と聞くと、「警官です」。「先ほど話しました」と言うと、制服警官が「何度も聞きますよ」と言う。また繰り返し同じ説明をする。
玄関内では、私服警官の実行部隊トップらしき人物が、「管理者が出ろと言っている。ただちに出なさい。」と威圧するような口調で言った。 玄関の中にも外にも保護者がかなりの人数、居たので、私たちは、門の外に出た。今日は、学校公開日で、保護者や見学者がすでに来校しはじめていたのだった。 外に出て、数えると、制服警官11人、私服(公安かな?)が12人であった。外には、パトカー、警察のワゴン車がそれぞれ2台。 副校長は私たちを監視し続けるためか、一緒に正門前に出てきたが、この事態をどうにかしようとは考えていないよう。 「要請書をお出しになるそうですね。」と今頃になって言い出した。きっと私服警官から、受け取るように言われてきたのだろう。 そうすると、副校長は警察に電話を入れた時点で、私たちが受付に行った理由を知らなかったということなのか。企画室長と私たちが話をしている内容も知らないままに、「追い出せ」という校長の 指示実行に全力を挙げたということだろうか。 「警察に帰ってもらったらどうですか。学校公開日にこれでは、保護者はどう思うでしょうね」「警察に相談してきたらどうですか」と私たちが言うと、副校長は2メートル中にいる私服警官のところに行った。そして、すぐに、制服警官は帰って行った。私服警官は居続ける。副校長は、私たちの指示にも従う人物なのだ。 私たちが副校長に、「校長宛要請書を読み上げるから校長の代わりに聴き、その要請書を校長に渡してほしい」と言って読みあげると、副校長はそれに応じた。 警察に通報するなどという大そうなことをしないで、初めから「校長の代わりに私が受ける」と頭を使えばいいものを、副校長には状況判断もできず、先のことも見えなかったのだろう。 長いこと、校長の指示通りに動くことにしか、神経を使わないできた結果なんだろうと思った。 校門の中にいる私服警官は、私たちがここにいる限り、退散しないだろうと考え、私たちはいったんこの場所を離れることにした。そして、10時半、私たちは再び戻り、校長室で行われている「再発防止研修」を、校長室から1メートルほどしか離れていない公道で監視した。監視と言っても、カーテンが引かれ、中の様子はまったく、分からない。 同「研修」が始まる予定時刻の10時半少し前にも、終了予定時刻の11時半少し前にも、誰かが校長室のカーテンをわずかに動かした。私たちがいることを確認したようだ。プラチナの指輪をした左手がわずかに動いたのを、私は見逃さなかった。校長室にいたのは、田中さんの他には、管理主事ら、都教委4人と校長だ。 11時20分、また、制服警官3名がワゴン車で来て、私たちの近くに停車した。管理主事らが帰るために呼んだのだろうかと思ったが、12時になると、車は立ち去った。 私たちは管理主事らに抗議文を手渡したいと思い、待っていたが、それは果たせず仕舞いで、今日の行動を終えた。 冒頭、驚いたこと2つ、と書きました。警察を呼んだことが一つ。 もう一つは、学校公開日にもかかわらず、「再発防止研修」を最優先したこと。あるいは、都教委が通知してきたこの日の設定に、変更を申し出なかった無責任さ。 学校公開日には、廊下を歩き、授業を見回ることが校長や副校長の仕事のはず。保護者との交流も、そこですべきことでしょう。そのことに専念すべきでしょう。 「君が代」不起立処分「ゼロ」にかける都教委の執念と焦りを、ここに見る。 一つとっても嬉しかったこと。 それは、一人の保護者が「不起立を続ける田中聡史先生がどういう人なのか、インターネットでよく確かめた。この学校に田中先生がいらして、とっても心強いです」と、おっしゃったことです。 その方は、「あのたくさんの人だかりは警官だったのですか?」驚かれていた。この方と出会えて、私たちにとっては、学校公開日が幸いしました…。 田中さんに対する、都教委が押しかけての「再発防止研修」、次回は7月28日(月)14時から15時まで。その間に、校長による同「研修」が毎週のように課せられます。 皆さま、これからでも結構ですので、都教委に●「君が代」不起立処分をやめよ。●「服務事故再発防止研修」をやめよ。と抗議を寄せてください。 *都教委の総務部教育情報課(都民の声を聞く担当):電話 03-5320-6733 FAX03-5388-1726 Created by staff01. Last modified on 2014-06-11 12:55:06 Copyright: Default |