牧子嘉丸の3.9反原発行動・極私的ルポ「反原発勢力の再結集が始まった!」 | |
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<番外編 2014.3.10> 3.9反原発集会・極私的ルポ「反原発勢力の再結集が始まった!」2月の都知事選では脱原発候補が一本化できず、全国のいかに多くの人々が涙をのんだことだろう。ああすればよかったのに、いやこうすべきだったと様々な思いが残る結果だった。しかし、日比谷野音での3.9反原発集会は、そんなわだかまりを吹き飛ばす3万2000人の大結集だった。会場に入りきれない多くの人々が、満員の会場内と呼応して福島の原発事故を「忘れるな」と決意を新たにした。 音楽家の坂本龍一さんは、「福島、関東、東北の人たちが手を取り合って脱原発の運動をやらないと絶対に成功しない」とスピーチしたが、まさに都知事選で意気阻喪している場合ではないのだ。あの悔しさを関東、東北福島、そして全国へと広げていかねばならない。 プラカードやのぼりをもち、ドラムを打ち鳴らし、シュプレヒコールしながらデモ行進する隊列に、反原発勢力の再結集を参加者自身感じたにちがいない。そこには寒風を跳ね返す熱気が渦巻いていた。 首相官邸前でビデオ撮影していた木下昌明さんに会った。開口一番「いや、きのうのレイバーネットの総会はよかったよ」と、熱心な討議があったことを聞いた。そのとき、私は日本社会文学会が主催するシンポジウム「戦争と文学を考える」に出席していたのだが、ここもほぼ満員の盛況で作家・批評家の講演を聞き入った。 安倍政権の急激な反動化で「戦争はもはや過去のことではない。ひょっとして明日のことかもしれないほど緊迫した状況になっている」との話も出た。今やあらゆる集会でもファシズムと戦争に対する危機感が充満し、同時にそれと闘う本気モードにも入っているのだ。 望まざる死を強制する最大のものとしての戦争と原発事故は通底している。私たちは職場をはじめ、いろいろな場で様々な手段で地道にこれらを訴えていく必要がある。 かつて、小泉・細川氏のような首相経験者が脱原発を唱えるなど誰が予想しえただろうか。また、原発輸出に賛成する石原に、「党から出て行け」というあの日本維新の会の代議士の発言を誰が想像しえただろうか。運動があれば、状況は変わるし、変えられるのだ。 3.9反原発集会は原発再稼働と海外輸出を絶対に許さない闘いの再結集であった。と同時に、戦争とファシズムに反対し、民主主義と正義を求める広範な日本人民の鼓動を予感させる一日でもあった。(牧子嘉丸) *写真は国会前集会・shinyaさん撮影 Created by staff01. Last modified on 2014-03-10 21:34:01 Copyright: Default |