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LNJ Logo 「ビラ配布」レポート〜「自衛隊の実務訓練」があった都立田無工業高校卒業式
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都立田無工業高校卒業式「ビラ配布」レポート

         2014年3月8日 練馬平和委員会 坂本茂

ミモザも少し黄色く色付いてきた3月8日、今日は国際女性デー。

東京都教育庁は2泊3日の「防災宿泊訓練」と世間を騙し続けている。命令を受けて都立田無工業高校は、昨年7月夏休みは陸自朝霞駐屯地にて体験入隊(ラグビー部など34名)。今年2月、2年生全員約150名は授業で東京都江東区夢の島のスポーツ施設で実施。自衛隊の資料によれば今回2月の目的は「募集広報実務訓練」であることが判明した。

そして卒業式を迎えた今朝は寒かった。背中にホカロン貼って午前7時20分、自転車で都立田無工業高校(東京都西東京市)の卒業式のビラまきのお手伝いに行く。

練馬区の石神井公園から富士街道を西へ西へと向かい7時50分、住宅街の中の高校へ到着した。既に女性のTさんお一人で「ご卒業おめでとうございます」というピンクのビラを持って待機していた。 私は自転車置き場がないので高校の周りを10分くらい探し回っていた。

8:01 私は高校の正門に戻ってきた。何やらTさんを囲んで学校関係者がビラ配布するなと大声を出している。「今日は生徒たちの晴れの舞台、卒業式ですよ・・・大声で物騒なことはおやめになったら」と私は、止めに入った。Tさんからお話を伺うと以下の様子だった。

8:56 Tさんは田無工業高校の正門はまだ開いてないので、南側の狭い通用門でビラまきを始めると教育庁支援センターを名乗る人物からビラまきに対して注意を受ける。その直後、彼は校長と副校長を呼び校長先生が「教育活動に支障をきたす・・・ビラ配布はやめてほしい」と告げた。Tさんがビラ配布用のバックを道路に置くと校長は副校長に対して写真を撮れと明示てカメラを取りに行かせた、すると、教育庁なる人物がTさんの手首を掴みビラまきを制止した。

ここから私の見た様子だ。

8:11 校長は校内に戻り、先生や職員たち数人は学校の正門や校舎に「平成25年度第49回卒業式」の看板の設置を始めた。高校の正門に日の丸でも掲げるのかと思ったが姿はなかった、校舎の南端の隅っこの目立たないところに学校の旗と日の丸が無風のためショボンと垂れ下がっていた。

8:13 副校長と教育庁なる人物はしつこくビラ巻くなと詰め寄ってくる(写真上)。わたしが写真を撮ると「撮るな、画像を消去せよ」と、大声で怒鳴る。自衛隊の防災訓練=体験入隊に生徒を引率した教員の姿がちらほら見える。

8:20 校長や副校長は校内に戻った・・・やっと、自由なビラ配り 生徒たちが自転車で登校してきた、私は「おはよう!おめでとう!3年間ご苦労様」と声をかけると生徒たち(写真下)や職員、親たちが快く8割以上がビラを受け取って学校に入っていく。

9時近くまで教育庁を名乗る人物(写真右のマスクマン)が校門で私たちをスパイ並みのチェック、彼のメモを見て驚く、なんと赤ペンでビラ配布者のチェックまでしている「7:56 1名 8:00 1名」と書いてある。

9時近く、ご近所の支援者2名がビラまきの応援に来た。参加者が増えて嬉しかった。

10時まで2時間で350人の生徒や親、学校関係者が受け取ってくれた。感謝・感謝。

10:00 帰り際、校門で生徒を迎えていた組合員の先生にお話を聞くと「生徒たちには、皆さんのビラまきがないような卒業式を迎えさせたかった」と悩みを打ち明けた。少しの時間だったが「防災宿泊訓練」が募集事務だったこともお伝えした。“子どもたちを戦場に送らせない”組合員の先生たちは命令に従っているが心の中は複 雑な様子であった。

戦争が廊下の奥に立つてゐた 渡辺白泉

平和的生存権ここにあり!いつまでも学校って自由でいて欲しい

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↓配布チラシに添えられた漫画(作=壱花花


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