報告 : 「国連・人権勧告の実現を!−すべての人に尊厳と人権をー」集会デモ | |||||||
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1月25日、東京の代々木公園野外ステージで「国連・人権勧告の実現を!−すべての人に尊厳と人権をー」の集会とデモがあり、約600人が参加しました。 集会の最初に、大熊ワタルとジンタラムータのライブがあり、寒さがやわらぎ、元気がでました。 主催者あいさつで、ピースボートの野平晋作さん(写真上)は「国連の人権勧告に従う義務なしと日本政府は言うが、つい最近も神戸の朝鮮学校で、学校に侵入した男が教師に殴りかかるという事件が起こった。日本政府は差別・排除の張本人だ。今後も運動を継続し、私たちの抱える人権問題を解決してゆこう」と訴えました。 各団体のアピールでは、まず西野瑠美子さんが「戦時性暴力を解決するために」と、日本軍「慰安婦」問題について話しました。「いろんな国連機関、世界各国議会などが、正当な解決を求めて決議・勧告を出しているが、日本政府はことごとく無視している。日本政府は勧告に向き合い、実現せよ」と訴えました。 続いて、外国人労働者差別について、移住労働者と連帯する全国ネットワーク事務局長の鳥井一平さん(写真上)がアピールしました。「この国には難民政策がない。技能実習制度で時給450円という奴隷労働、人身売買がまかり通っている。国連からは、この制度は撤廃せよとの勧告が出ている。国連勧告実現の運動を共につくっていこう」と訴えました。 DPI(障害者インターナショナル)日本会議の今村登さんは、「障害者権利条約を、ようやく日本政府は批准した。世界で140か国目だ。私たちを抜きに私たちのことを決めるな。連帯して差別・排除しない、されない社会をつくろう」と話しました。 朝鮮学校無償化排除問題については、弁護士の康仙華さんが訴えました。「法律を変え、無償化適用の根底がくずされ排除されたことを、くやしく悲しく思う。朝鮮学校に通ったことで、朝鮮人であることを自然に受け入れられた。東京でも裁判を近日中に起こす。政府が行っていることが差別であることを裁判で認めてもらう」と話しました。 また、レインボー・アクションの工藤晴子さんは、セクシュアル・マイノリティについてアピールしました。そのあと、部落差別問題、アイヌ問題、沖縄・琉球問題、「日の丸・君が代」問題、福島被災者問題、特定秘密保護法についてのアピールがありました。 まとめの提案で、のりこえネットの田中宏さん(写真上)は「国際的な人権基準を日本に取り入れたい」と話しました。 集会後、「朝鮮学校の無償化排除」「マイノリティの人権」「歴史認識」「脱原発」などの課題ごとに梯団を組み、デモ行進を行いました。(尾澤邦子) Created by staff01. Last modified on 2014-01-27 12:09:10 Copyright: Default |