中国労働者の抵抗とそれが世界の労働活動家に持たらす意味 」フリードマン氏が語る | |
[MenuOn] Home | ニュース | イベント | ビデオ | キャンペーン | 韓国 | コラム | About | Help [login ] | |
もう一つは2010年5月に広東省のホンダのトランスミッション製造工場で起こったストライキである。1,700人の労働者の内70%が学生の研修生で最低賃金以下の労働条件で働かされていた。労働者の平均年齢は20歳。彼らは不満を爆発させ、ストライキに突入した。ストライキの妨害に労働組合の黄色の帽子をかぶった警察官が動員され、学生たちを排除しようとしたが、ストライキを止められず2週間続いた。このストによってホンダの中国における全生産が止まった。この闘いによって労働者は賃金の倍増を勝ち取り、組合役員を選出する権利も獲得した。そして、この闘争をきっかけにストライキは全国に広がった。 上記いずれも組織も上部からの指導もない自発的な闘争であった。労働組合(工会)は労働者の味方をすることなく、経営者や政府・党の意向を代弁している。中国ではすべてのストライキは山猫ストである。そして、労働者は経営者、組合、警察、政府の弾圧をものともせず毎年5万〜6万件のストライキで闘っている。 最後にフリードマンさんは、海外の労働者の中国労働者に対するさまざまな評価を紹介しながら、「われわれは中国労働者階級の資本主義への真っ向からの挑戦に刺激を得られる」と述べた。 報告の後、多くの質問や意見がフリードマンさんに向けられ、彼女はそれに鋭く明確に答えた。ある参加者が感想として述べたが、中国の労働者の現状について基礎的な認識を得られる有意義な研究会であった。この研究会は一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター/明治大学労働教育メディア研究センター/Labor Nowの3者共催。 *講演詳報は上映されたフリードマンさんのスライド参照 「中国労働者の抵抗とそれが世界の労働活動家に持たらす意味」 *当日の研究会の様子をUstreamで中継、アーカイブス(録画)している。 http://www.ustream.tv/channel/labor-now-tv*中国現地写真は上記スライドから <報告・写真 高幣真公> Created by takaheims. Last modified on 2013-01-21 00:12:24 Copyright: Default |