渡部通信〜安倍政権「内に抑圧、外に侵略」 | |
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・「都教委包囲首都圏ネットワーク」 ・「新芽(germinal)ML」 の渡部です。 遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。 新年早々、安倍政権の右翼反動内閣むきだしの攻撃が 内政・外交一体となって次々と現れてきています。 資本主義が独占資本(帝国主義)段階になると、 「内に抑圧、外に侵略」という性格を露わにします。 1月11日に財務省が <2012年11月の経常収支は2224億円の赤字、1月以外で初> ということを発表しました。 その大きな原因は中国や欧州向けの輸出不振による <貿易・サービス収支>の赤字だと述べています。 しかし、「中国」に関して言うなら、 尖閣問題に火をつけた石原前都知事や野田前首相の 責任を問う声はマスコミには見られません。 もっぱら中国批判が展開され、安倍政権の進める 「中国包囲網」の構築が当然というような論調が主流です。 尖閣を巡る動きはさらに深刻化していくでしょう。 その大きな背景には、日本は2005年以降 <所得収支>(海外直接投資や証券投資などによるもの) による黒字の方が <貿易・サービス収支>(2011年は赤字)より 多くなっているということが 挙げられるのではないでしょうか。 つまり「商品輸出」より「資本輸出」による利益の方が 多くなっているのです。 それだけ日本は寄生的・消費的な社会になり (生産的ではない社会→人口の生産も減少(少子化))、 むしろ海外権益の方が死活問題になりつつあるといえます。 「資本は国境を持たない」と言いますが、 資本は、日本国内の1億2700万人の市場より、 世界全体の70億人の市場(商品輸出と資本投下先) の方を重視しつつあるのです。 当然、国内の産業は空洞化し、 貧困・低賃金・失業が常態化するので、 国内での不満は高まります。(これは米欧なども同じ) だから、<内に抑圧、外に侵略>ということになります。 安倍政権は<内に抑圧>を徹底するため教育を重視し、 特に「愛国心」や「道徳」を強化しようとしています。 要するに従順な『少国民』の育成です。 また、<外に侵略>のための教育として 「エリート教育」(戦前もあった)に力を入れ、 戦前の侵略戦争への反省を否定しようとしています。 (「心のノート」・「学力テスト」の復活、教科書の近隣条項の見直しなど) 海外からも日本社会は右傾化の道を 歩み始めたと見られています。 こうした中での私たちの闘いをどのように進めていくか、 それが問われる時代になってきました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昨年結成された「日本維新の会」も この方向をさらに進めようとしている点で 安倍政権と競っています。 その代表・橋下大阪市長の足元の大阪市立桜宮高校で、 1月8日、バスケットボール主将の男子生徒が 顧問から体罰を受けた後に自殺をするという事件が起きました。 これに対し、橋下氏は、これは「いじめよりひどい」、「犯罪だ」とし、 全市の調査を命じ、あたかも自分は体罰大反対のような態度をとっています。 しかし、彼が露骨な「体罰容認論者」であったことは明らかです。 彼のそうした姿勢が今回の問題を引き起こした大きな 原因になっていると言っても決して過言ではありません。 また、彼がこの間大阪で進めてきた教育政策 (日の丸・君が代強制、有名校進学、特化した学校づくり、教員評価)が 体罰教育をも推進させる役割を果たしたことも明らかです。 顧問はすでに昨年の市教委による聞き取り調査の際にも、 「部を強くするために必要だと思う。」と体罰を正当化し、 <常態化していたか>という問に、 「はい」と開き直っていたのです。 戦前の軍隊教育や学校教育の例をみても明らかなように、 「日の丸・君が代強制」と「体罰」とは極めて密接に関連しています。 それは権威・権力を背景に暴力的に人々を従わせる という点で共通しているからです。 今回、大阪の高校生はその犠牲になったのです。 大阪の仲間のみなさん! 是非、今回の問題をこの間の橋下氏の言動や政策と結びつけて、 その本質を大衆的に暴露して下さい。 そうでなければ、このような悲劇はさらに繰り返されるでしょう。 原発再稼働ではありませんが、彼らは、 ほとぼりが覚めればまた同じことを繰り返したがるのですから。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 年末に、都教委情報課の不当なFAXにより、 都教委包囲首都圏ネットの要請行動が 年明けに改めて行われることになったと書きましたが、 以下のように設定されることになりました。 <日時> 1月17日(木) 13時15分〜14時15分 <場所> 第2庁舎10階 207号室。 <集合時間> 13時、1階ロビーで <その後> 17時から18時までチラシまき 場所は1庁と2庁の間の信号の所 都教委は17日の返事とともに、再び、 多少の修正をしたような要請の時程プログラムを送ってきて、 「これではどうでしょう」ということだったそうです。 でも、今度は、「これに沿わなくてもいい」と、 事実上の撤回と思えることを並列的に出してきたとのことです。 不当なことに対しては声を上げれば 押し返すこともできるということでしょう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 板橋の会が2月2日に高嶋さんをお呼びして集会を予定しています。 2月2日(土)14:00〜16:30 板橋区立グリーンホール2階 男女平等推進センター内会議室 東武東上線大山駅から徒歩4分、あるいは、三田線板橋区役所前駅から徒歩5分 講演「学校をとりもどすために」〜今日の教育の問題点〜 高嶋伸欣さん 現場からの報告として、田中聡史さんの話があります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (10・23通達から10年!)『2・3総決起集会』 <日 時> 2013年2月3日(日) 13:30開会 <場 所> 杉並区阿佐ヶ谷 産業商工会館 (JR阿佐ヶ谷駅南口下車5分) <主 催>都教委包囲首都圏ネットワーク <内 容> ・今までの闘いを振り返る総括的発言 ・分限免職をさせない闘いの発言 ・大阪からの発言 他 <スローガン> (メイン) ・10・23通達撤回! ・「君が代」処分撤回! (サブ) ・校長による学校運営の独裁をやめさせ、 教職員の協力と協同を回復しよう! ・教職員の団結で業績評価をとめ、賃金差別を廃止しよう! ・非正規雇用拡大反対、雇用差別をやめろ! ・貧困による差別に反対し、いじめをなくそう! ・競争をあおる学力テストを廃止しよう! ・教科書採択は現場の声に従え! ・排外主義をあおり、戦争につながる愛国心教育を廃止しよう! <主催>都教委包囲首都圏ネットワーク ********************************************* この「One for All ! All for one !」のメールは、 この春の東京都の入学式でたった一人の被処分者になった 田中聡史さんの闘いを支援し、処分を食い止めるためのものです。 11月7日の東京高裁判決は田中さんにも有利に働くと思います。 (その後の総選挙結果がどう影響するかも気になりますが) 「河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」では、 9月21日の「朝日新聞」でも大きく紹介された ≪国旗に一礼しない村長≫(長野県中川村村長・曽我逸郎)さん を迎えて集会を開くことになりました。 <日時> 2013年1月26日(土)午後1時30分 <場所> 国分寺労政会館 第5会議室 ************************************************ 「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログの新アドレス http://houinet.blogspot.jp/ 「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ ttp://homepage3.nifty.com/hinokimi Created by staff01. Last modified on 2013-01-13 00:08:36 Copyright: Default |