ドキュメンタリー映画『レーン・宮沢事件』がよみがえる〜国家秘密体制の爪痕 | |||||||
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10月14日付「東京新聞」は「レーン・宮沢事件」について大きく報道した。見出しは、「スパイぬれぎぬ/軍機保護法 秘密保護法と酷似」。戦時下猛威をふるった軍機保護法が、安倍政権が成立をもくろむ「特定秘密保護法案」とそっくりだと伝えている。そしていま、この軍機保護法事件の真相に迫ったドキュメンタリー映画『レーン・宮沢事件』(1993年・50分・ビデオプレス)が注目を浴びている。10月10日の「秘密保護法阻止シンポジウム・この道は、いつかきた」で上映され、「こんな事件があったのは知らなかった。今こそ観られるべき」の声が上がった。映画では、この事件を掘りおこした上田誠吉弁護士・藪下彰治朗(朝日新聞記者)氏が出演しているが、二人は1986年の国家秘密法反対運動の渦中にいて、取材の中から事実を調べ上げ、書籍や記事の形で当時の世論に訴えた。この時、反対運動は大きく盛り上がり、300議席の自民党に秘密法制定を断念させている。(M) <レーン・宮沢事件とは> 太平洋戦争開戦日の1941年(昭和16年)12月8日、北大工学部2年の宮沢弘幸さんと、北大予科の英語教師ハロルド・レーンさん、妻のポーリンさんの三人が軍機保護法違反などの疑いで逮捕され、それぞれ懲役12年から15年の刑を受けた事件。当時、リンドバーグ大佐の飛来などで根室の海軍飛行場の存在が既に知れ渡っていたにもかかわらず、宮沢さんがレーン夫妻に直接話したことが、軍事機 密の漏洩とされた。宮沢さんは、網走刑務所に収監され「非国民」として激しい拷問を受けた。1945年10月、釈放されたが、獄中で結核を患い、1年4ヶ月後死亡した。 <秋間美江子さん(宮沢弘幸の実妹)の証言> いろんな拷問があったそうです。立ち上がって両足をついて両手もつく。それをカニと言ったそうです。とっても苦しいかっこうなんです。それで、1時間でも2時間でも立っているそうです。「だからお兄ちゃんは一生カニなんか食べないんだよ。だってお兄ちゃんがカニになっちゃたんだもん」。弟が言ったその言葉は今でも耳に残っています。 ●DVD『レーン・宮沢事件』の活用を! このドキュメンタリーは、国内だけでなくアメリカ・イタリアへロケ敢行した。知られざる日本の歴史的事件を掘り起こした衝撃作。安倍改憲・秘密保護法(軍機保護法)復活のいまこそ観てほしい。演出=秋元健一/ ビデオプレス 1993年作品 50分/DVD特価 3000円(発売当時は6000円) ↓DVDの注文はビデオプレスへ http://vpress.la.coocan.jp/miyazawa.html TEL03-3530-8588 FAX03-3530-8578 Created by staff01. Last modified on 2013-10-19 12:03:35 Copyright: Default |