非正規公務員にボーナス、退職金を出せ!
なくそう!官製ワーキングプア集会に120名
9月1日午後、東京しごとセンターで標記第5回集会が開催され、120名が参加した。最初に、レイバー映画祭で好評だった『メトロレディーブルース』を上映、その後、ブラック自治体東京都を皮肉る模擬団交・記者会見上演、総務省調査などを通して、自治体による解雇自由、手当不支給など非正規公務員の実態、郵政や大学でも非正規労働者の処遇や雇用が大きく後退されている実態などが報告された。
また、乱鬼龍さんが選者となった官製ワーキングプア川柳には、事前公募と当日の会場合わせ200句以上が寄せられた。
集会を通し、非正規公務員と公共事業に携わる民間労働者をめぐる劣悪な状況が、政府や財界によってもたらされていることが明らかにされ、また、泣き寝入りしないで闘うことの大切さがアピールされた。(報告・白石孝、写真・公務公共一般)
本集会は5回目を迎えたが、第1回から乱鬼龍さんにご協力いただき、川柳を企画に組み込んでいる。今回の入選作を紹介する。
・天 非正規と正規を分ける深い河
・地 非正規を 増やしスリム化 自慢する
・人 終電に 干物みたいな 労働者
五客
・半額の弁当ひとつ譲り合い
・正規でも 末は窓際 追い出し部屋
・人間を やめさせようと 世が動き
・生き様を乱されているアリの列
・イクジイに任せて列に戻るアリ
また、今年4月に改定労働契約法が全面施行されたが、それにより民間労働者と非正規公務員との雇用に関する格差がさらに広がった。
労契法では、非正規民間労働者は5年を超えると正規転換の申し出が出来るが、非正規公務員の雇用はすべて自治体のさじ加減、3月末をもって再度の契約(任用)をしなくても構わない、自治体天国の状況になっている。
そのうえ、1年雇用で更新2回とか4回、つまり、3年雇用や5年雇用で雇い止めという法律に根拠のない雇用年限制度を導入している自治体が40%にも達している。
こういった異常な状況を社会的課題として焦点化し、改善をめざそうというのが、本集会の目的と役割だ。(集会実行委員、NPO法人官製ワーキングプア研究会)
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Last modified on 2013-09-04 16:41:47
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