8月15日の中国・南京大虐殺記念館
「戦争の要因は取り除かなければ」と語る中国人参観者
安倍首相が全国戦没者追悼式の式辞で日本の加害責任に触れず、また3閣僚を含む100名以上の国会議員が靖国神社を参拝した8月15日、中国(CCTV中国国営テレビ)では特集番組を組み、靖国神社参拝抗議のニュースが長時間にわたって報道された。
同じ15日、中国南京市では南京大虐殺記念館で国際平和集会が開催され、日本から参加した市民を含め約150名で開催された。この集会は、同館主催で毎回8月15日に行われている。日本からは、神戸・南京をむすぶ会、銘心会南京友好訪中団、長崎日中友好「希望の翼」の3団体から約40名が参加した。
・靖国参拝と南京虐殺記念館の平和集会の模様を伝える中国メディア
http://tv.people.com.cn/n/2013/0816/c39805-22585392.html
http://www.youtube.com/watch?v=cGlFMHBCBUE
http://www.youtube.com/watch?v=0uKFOTUnq0Y
南京大虐殺記念館には連日多くの参観者が訪れている。15日も平日であるにもかかわらず多くの家族連れ、団体、学生が参観していた。参観した中国人にインタビューすると、昨年来の「尖閣国有化」問題で日中間の信頼関係が損なわれているにもかかわらず、応じてくれた。
「記念館の展示物は、どれも気持ちが重くなるものばかりだった」「中日関係は失望しかかったものかもしれないが、このままではいけない」「戦争の要因を取り除かなければいけない」
日中の市民、大衆の心の底にある平和維持への思いを、形にするための取り組みが今こそ求められていると感じた。(湯本雅典 南京現地取材・8月15日)
→動画(YouTube 4分)
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Last modified on 2013-08-25 18:02:23
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