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あざやかに切りとられたホームレスの日常〜写真集『新宿ダンボール村』
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1990年代、新宿西口に「ダンボール村」があったことを覚えている人は多いだろう。東京都庁のお膝元に作られたこの「村」には、その住民であるホームレスとともに、たくさんの表現者たちが集った。迫川尚子はその1人だった。彼女は、新宿駅東口地下街にある「ベルク」というビア&カフェの経営者であると同時に、カメラマンでもあった。毎日西口に通い、その住人とお茶を飲み、猫と遊んでいるうちに、住人たちはカメラを意識しなくなったという。そうして撮った写真の数々が今回、『新宿ダンボール村―迫川尚子写真集1996−1998』(DU BOOKS)として出版された。あざやかに切りとられた日常。人々の表情のやわらかさ、やさしさが格別印象的だ。村が消滅して15年、この人たちは今どこにどうしているのだろうか?(佐々木有美)
定価2000円+税 発売=ディスクユニオン
初版 2013年5月8日発行

ーー以下は出版社による紹介ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●内容紹介

森山大道をして、「新宿のヴァージニア・ウルフ」といわしめた ベルク副店長兼写真家、迫川尚子、待望の第2作。

新宿に出現した段ボール村に毎日通いつめ、撮影した貴重な記録。 いま、見えなくされたホームレスたちの姿が、ここにある。

都庁を建て、使い捨てにされ、
その近くでひっそり暮らしていた。
「動く歩道」ができて、排除された。
ふだんお互いに関わりを持たない、
路上生活者が、その時ばかりは身を寄せあい、
新宿駅西口改札前広場に段ボール村が出現した。
2年間にわたり彼らは自分たちの存在をアピールした。

●著者について

迫川 尚子
写真家。新宿ベルク副店長。
種子島生まれ。女子美術短期大学服飾デザイン科、現代写真研究所卒業。
テキスタイルデザイン、絵本美術出版の編集を経て、1990年から新宿「BEER&CAFE BERG (ベルク)」の共同経営に参加。
ベルクの商品開発とスポークスマン、壁の展示、人事等を担当。
利酒師、調理師、アート・ナビゲーターの資格を持つ。
日本外国特派員協会会員。
1年365日ベルクに勤務する一方、すきを見てはカメラを持って新宿、東京の街をさまよう。
写真集に『日計り』(新宿書房)。
森山大道いわく「新宿のヴァージニア・ウルフ」。
2009年から早稲田文学「WB」の表紙写真を担当。
2013年より現代写真研究所講師に。

カラオケの十八番はユーミンの「雨の街を」。
日課は半身浴しながら映画のDVDを観ること。休肝日は週4
。 愛機/ライカM4…


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