ニカラグア:健康被害への対応を求めるサトウキビ労働者のデモ弾圧3月18日、ニカラグア西部・チチガルパの元サトウキビ労働者たち180人が、首都マナグアでの抗議行動の帰途、市民的不服従として、道路封鎖を行ったところ、機動隊、警察特別部隊などが、催涙弾等を用いて、暴力的に排除された。少なくとも2名が激しく殴られ、主催者、代理人を務める弁護士など25名が逮捕、収監された。彼らがマナグアで行った抗議行動は、西ニカラグア州一帯で、サトウキビ農場の労働者たちのあいだに蔓延する原因不明の慢性腎疾患(CKDu)について、企業や政府の対策を求めたもの。ペジャス・グループ本社と国立社会保障研究所の前で、政府の無策と企業による不当な待遇、CKDuに対応する意志の欠如を糾弾した。その帰途、デモ参加者たちは、CKDuへの関心を高めてもらおうと、パンアメリカン・ハイウェイの、チチガルパへの入口に近い幹線道路を封鎖した。若いデモ参加者たちが道路にバリケードを張り、タイヤを燃やしたりしたのに対し、警官隊が殴打や催涙弾を使用するという事態が終夜にわたった。慢性腎疾患は、西ニカラグア州のサトウキビ労働者たちのコミュニティに大きな打撃を与えている。チチガルパは、就労人口のほとんどがサトウキビとラム酒の製造に従事している小さな市だが、2002年から2012年までに、35歳から55歳の男性の死因の75%が、CKDuであった。下記の報告より抄訳。http://climate-connections.org/2013/03/22/nicaragua-peaceful-protest-turns-violent-former-sugarcane-workers-demand-rights/この報告の提供元である保健NGO La Isla Foudationによると、一般的な慢性腎疾患は、男女問わず高齢者に多いのに対し、CKDuは、労働年齢の男性に多く、熱帯での工業的農業生産に従事する労働者、特にサトウキビ産業での労働者に多い、とのこと。(http://laislafoundation.org/epidemic/)この報告をツイッターで紹介した人権活動家の印鑰智哉さん(@tomo_nada)は、「典型的な農薬による症状」と指摘しています。写真https://www.facebook.com/media/set/?set=a.564658540219380.1073741825.217851718233399&type=1&l=3de38f86ff(投稿:わだともこ)