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「マーチ・イン・マーチ」にぎやかに〜外国人労働者の春闘決起集会
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3月3日、東京の寒空の下にスペイン語でチリの革命歌「Venceremos(ベンセレモス)」が響いた。毎年恒例の外国人労働者の春闘決起集会であるマーチ・イン・マーチの集会だ。遠くはエチオピア、スコットランドやペルー、ビルマ、韓国などから来日し、日本各地で働いている仲間たち200名ほどが日比谷公園小音楽堂に結集した。

「多民族多文化共生社会へ」と訴えるマーチ・イン・マーチは、外国人労働者を多く抱える神奈川シティユニオン、全統一労働組合、APFS労働組合、全国一般東京なんぶなどが実行委員会をつくり、2004年から毎年開催されている。

委員のひとりであるパキスタン人のムハメド・アリさん(全統一)は日本滞在20年近くの間、日本語が完全に理解できないなかで、職場で事故にあう多くの外国人労働者を見てきたと言う。また、実習生として来日したが労働条件が契約と違うと気付き、職場から逃げてくる人がいたり、都合が悪くなると不当に解雇される、低賃金長時間労働を強いられるなどの被害も多発している。

世界90か国以上から来日し、現在日本で生活する外国人は200万人以上になった。「日本はすでに多文化社会になっているが、差別の法律や基本的人権を守る法律がない」というのは移住労働者と連帯する全国ネットワーク(移住連)の大曲由起子さん。「日本では、“共生”がいまだに見えていない」と指摘する。

そのなかで、マーチ・イン・マーチは、普段それぞれの職場で働く仲間たちが一度に会し、多文化・多民族を祝う時。一緒に歌を歌い、踊りながらお互いに励まし合い、元気になっていくと実行委員の中程モニカさんは言う。この日、フィリピンの「第二の国家」といわれる「Bayan Ko」(わが祖国)の歌やエチオピアの踊りが披露された。3月5日には、外国人労働者の権利行動として、省庁交渉が行われる予定。(松元ちえ)

ユースト録画(95分) *参加者インタビューあり


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