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子どもたちを被ばくから守ろう!〜集団疎開裁判の会が新宿デモ
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2月23日(土)午後、「甲状腺がん なりたくないよ」「白血病にもなりたくないよ」「原告は福島県の小中学生」というコールが新宿の街に響きました。ふくしま集団疎開裁判の会が主催したこのデモには、約650人が参加しました。

午後1時半からの新宿アルタ前での集会では、福島県からの参加者が次々とスピーチ。「原発事故から2年が経とうとしているのにだれもとがめられない、責任をとらないこの国は、民主国家ではない。許されない!」と怒りがぶつけられました。

相馬市から秋田に避難した高校2年と小学5年の息子を持つ母親は、「とにかくこの国のひどさにはびっくりする。私たちを人間と思っているのか」と訴えました。高2の息子は「友達がいるから」とまだ相馬にいるそうです。「どうせ死ぬんだろ。捨てられたんだ」とも言っているそうです。小5の息子と秋田に避難したが、心は相馬にいると話していました。

郡山市議の駒崎さんは「除染費用に何億もかけているが、そんな金があるなら子供たちを避難させてほしい」「今も原発からは放射能が出ている。収束なんてしてない」と訴えました。裁判の会の代表井上利男さんは「私たちは絶望的な状況であっても、ウソをつくな、隠し事するな、子どもたちを守れと叫んでいきたい」と訴えました。

デモは、福島の人々を先頭に、打楽器隊やピエロのパフォーマンスなどもあり、にぎやかでした。終了後の集約集会で柳原弁護士は、3月に仙台高裁で判決が出されようとしていることに関し、「正義と真実とみなさんの声があれば、正しい判決が得られる」と支援をよびかけました。

そして「私はこのようにして訴えています」とくるりと後ろを向き、背負ったカバンに貼られた「子どもを福島からにがして!」のゼッケンを紹介しました。(尾澤邦子)


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