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福島原発事故の責任をただす!―「福島原発告訴団」説明会
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尾澤邦子です。 「東電、そして原発推進政策をすすめてきた国を、私たちの手で告訴・告発しませんか」という呼びかけに応え、10月6日、東京の亀戸で行われた「福島原発告訴団」の説明会に参加しました。  告訴団団長の武藤類子さんからお話しがありました。福島第一原発4号機の写真が映し出され、現在も73シーベルト(7シーベルトの放射線を20分間浴びると死に至る)という高い放射線量で、全く収束などしていないこと、またそのような中で労働者が被ばくしながら作業にあたっている現状などが報告されました。事故に対し、この国は情報を隠し、事故を矮小化して「安全キャンペーン」を行いました。それにより人びとはしなくてもいい被ばくをしました。現在、「復興」が叫ばれていますが、それが鼓笛パレード、子どもマラソン、運動会など子どもを使って行われているとのこと。原発事故の責任が明らかにされていない中で、被害が拡大していると武藤さんは話しました。

↑ 告訴団団長の武藤類子さん

 今年3月、福島原発告訴団が結成され、6月11日、1324人が福島地方検察庁に告訴しました。8月1日に受理され、これから捜査が始まります。事故の責任を大勢の人たちで訴えていきたいと8月から全国の人びとに告訴団入会がよびかけられています。武藤さんは「チェルノブイリの事故で原発の恐ろしさを知った。使用済み核燃料や今回の事故で出た大量の放射性廃棄物は、若い人や子どもたちに押しつけることになる。この国のあり方、原子力行政のあり方を問いたい。そんな思いで告訴を呼びかけています。みなさんも自分の問題として、被害者の一人として告訴団に加わってほしい」と訴えました。  また、告訴代理人の保田行雄弁護士からは「告訴し、責任の所在を明らかにし、加害者の責任を追及したい。被ばくの問題を正面から問う。また原発事故関連で亡くなった方々に対する業務上過失致死罪、被ばくを拡大させた過失責任などを問う」というお話しがありました。起訴につながるかどうかは国民世論の動向にかかっています。11月15日に全国告訴として福島地方検察庁への第二次書類提出が行われます。保田弁護士は「環境汚染も告訴すべき事案であり、日本全体でこの問題をやっていきたい。多くの人たちが告訴に加わることが重要」と訴えました。  告訴の相手は、東京電力役員、原子力安全委員会、原子力安全・保安院、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーなどです。  原発事故の責任が追及されない中で、各電力会社と原発推進勢力は、再稼働の機会をねらっています。私も告訴団入会の申込みをしてきました。

↑ 告訴代理人の保田行雄弁護士

福島原発告訴団・関東HP

福島原発告訴団HP


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