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LNJ Logo 中国の労災被害者を撮ったドキュメント『紅塵』が放映
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〔レイバーネット国際部発〕
中国広東省の恵州市のカドミウム電池工場でカドミウム被害を訴えた女性労働者たちにインタビューしたドキュメント作品の紹介です。

この工場は、香港のゴールドピーク社が設立した工場だったことから、香港のNGOもこの労災争議を積極的に支援したこともあり、
2003年末から抗議、ストライキ、告訴、座り込みなど様々な取り組みをおこない、2010年9月に200名におよぶ労働者が600万元の
補償金をかちとりました。 中国国内の労災被害者と香港のNGOとの連携は、中国国内をはじめ労災問題の国際ネットワークなどでも注目されました。補償金は
健康回復や今後の健康安否についてなんら保障するものでもありませんが、一連の取り組みはひとつの注目すべきケースになって
います。 前置きが長くなりましたが、この労災被害者を撮ったドキュメント『紅塵』(RED DUST)が、
iSUN TVという衛星放送(?)が2011年に設立した中国語ドキュメンタリー映画祭にノミネートされ、ウェブ上で見られるように
なっていますので紹介します。やや全体的に重苦しい雰囲気になっていますが被害の度合いを考えると仕方ないかな、とも思います。  + + + + + ●『紅塵』(2010年、監督Karin T. Mak、20分27秒、漢語/英語字幕) http://www.ihavesun2012.com/fv57.aspx ※データ通信速度の問題で、映像のクオリティを指定したい場合はスクリーン左下側にある
「流暢」「清晰」「高清」のいずれかを選択してください。 上記サイトの作品紹介より 「紅塵」(赤い粉じん)とはニッカド電池の製造で使用される赤い粉末を指す。
この赤い粉末は400人以上の労働者にカドミウム汚染の被害をもたらした。この電池
はグローバルブランドのGP電池。2003年以来、GP電池工場の労働者は、カドミウム
中毒の存在を知り、自らの健康と権利のために闘ってきた。RENはカドミウムに汚染さ
れた農民工の一人。長年、頭痛や腰痛を患い心身ともに疲弊している。カドミウム中
毒の労働者のなかには、適切な治療を受けることもできず、肝機能障害やがんを発症
して亡くなるケースもある。ドキュメント『紅塵』はGP電池工場の女性労働者による
職業病補償の獲得を追ったショートドキュメント。中国では労働者の権利はいぜんと
して敏感な問題であり、権利を求める取り組みは常に リスクと隣り合わせである。しかしこれらの勇敢な女性たちの闘争は現在も
なお続けられている。 + + + + + 2010年には、このたたかいをまとめた報告が中国語・英語で出版されており、
ウェブからもダウンロードできるようになっており、中国で労災被害を訴え、
回復させる取り組みを労働者の視点から紹介した注目すべき内容になっています。 英語版:《NO Choice but to Fight》 http://www.globalmon.org.hk/en/wp-content/uploads/2011/03/gp_full_final.pdf 漢語版:《為健康與尊厳而抗争》 http://www.globalmon.org.hk/zh/2011/03/post-1840


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