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デモ初参加の感想〜6.22「官邸前行動」
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国会議事堂前駅の階段を上がる時、無数のシュプレヒコールが聞こえてきた。

「地上はきっとえらいことになってる」。デモ初参戦の私はいてもたってもいられなくなり、慌ててデジカメを取り出す。上がりきると目の前は道路を占拠する無数の人だかり。
自分の想像をはるかに超えていた。するとあわあわして辺りをよく見る間もなく係員に誘導される。

最後尾に移動中、どんな人が参加してるか動画を撮っていた。 私が思ってたのと違う。デモは「昔の学生運動」や「一部の政治マニアが集うもの」と考えていたが、実際は若者や学生らしき人がとても多かった。

彼らはオトナから「今ドキの学生は受け身」、「ゆとりはヘタレ」と揶揄されている世代。けどそんなことなかった。デモに行くことで今こそ立ちあがらなくちゃと奮い立たせてるのだ。

日が沈み国会前は反対車線にも人だかりが。一番印象的なのは議員がいる建物の窓はカーテンも開いて明かりもついてるのに、誰ひとりこちらを見なかったこと。しばらく経つと電気が消されカーテンも窓もピシャリと閉められた。後に報道ステーションでこの時会議が行われていたと知ったが、無反応だったことで後味悪かったのを覚えてる。

夜19時。警備は厳戒態勢で警察の表情は強張っていた。デモ隊のコールはヒートアップして「原発反対」と「原発犯罪」が入り混じって聞こえる。ここにきて私はどっち派なのか。本当に反対すべきか疑問がわいた。

参加者の多くは反対派だろうし、好奇心で参戦してる人もいるだろう。でもどこか音楽フェスと国を揺るがす戦いをはき違えてる人って、意外に多いのでは。デモに参加するというのは世論に関心を持つきっかけにすぎないと思う。

たとえ原発問題をよく知らなくても私生活と密接してると気づいたら、後々自分で補強する必要がある。戦う自分の姿に満足して世論の意見に振り回されることのないように。これもデモに参加する人の役割だと考える。(活動家一丁あがり講座四期生 S・女性)

Created by staff01. Last modified on 2012-06-25 10:33:09 Copyright: Default

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