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LNJ Logo 全金田中機械支部大和田委員長を追悼する(石川源嗣)
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東部労組の石川です。

東部労組機関紙『東部労働者』2012年4月号コラム<二言三言>
に次の文章を掲載しました。

全金田中機械支部大和田委員長を追悼する

 さる3月17日、全金田中機械支部大和田幸治委員長(全金港合同事務局長)がお亡くなりになった。享年85。

 翌々日の告別式に東部労組と全国一般全国協を代表して参列した。その際聞いたところでも、死の直前まで団体交渉や学習会の講師を務められたとのことであった。まさに最後まで労働組合運動につくされた一生だった。

 東部労組とのつきあいは1977年、大阪集会や労働情報の創刊のころにさかのぼる。今や伝説となっている「寒風吹きすさぶ」第3回大阪集会は1979年1月、田中機械構内製缶工場で全国から2000名の労働者が結集して開催された。

 当時「西高東低」と言われた大阪の労働運動、とりわけ田中機械、港合同のたたかいに学んだことは多かった。見るもの聞くものすべて驚きで、労働組合はこういうことまでできるのだという、まさに目からうろこの驚きと励ましを受け、揺るぎない確信となった。また2000年の東部労組の6月合宿には講師を務めていただき、参加者は忘れられない感銘を受けた。それらを通して生涯労働運動に身を投じる決意をした組合員もいる。

 当時、「闘う労働組合を会社ごとつぶす」という日経連など総資本の意志のもと、田中機械にかけられた破産攻撃を、大和田委員長を先頭に全金田中機械支部・港合同は、実力闘争、地域共闘、労働委員会・裁判など多様な戦術を駆使し、十年余のたたかいで破産法を突破し職場と闘争拠点を防衛しぬくというたぐいまれな勝利をかちとった。

 その闘いの中で、「破産管財人の団体交渉義務」、「賃金復元協定」など今でも恩恵をうけている成果は少なくない。「受けた支援は運動でかえす」という大久保製壜支部のスローガンはもともと港合同の闘いのなかで生まれたものである。

 また賃金闘争、賃金配分権、職場支配力、経営の蚕食、自覚的団結などの考え方や「弱点のない敵はいない」「困難のなかでも執念をもって闘えば活路は開ける」など闘いのなかで生まれた言葉は今でも私たちを励まし続ける。詳しくは大和田幸治『企業の塀を越えて−港合同の地域闘争』(アール企画2001.12)をぜひ読んでほしい。(石)

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石川 源嗣 Ishikawa Genji
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