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四号機の倒壊・爆発のデマ騒動について。
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四号機のデマ騒動について。その1

2012年1月1日に起きた鳥島近海の地震で東北地方から関東にかけて最大震度4が観測された。 この地震の直後からTWitterやWebサイトなどで「四号機が倒壊する」「四号機の配管が寒さで破裂する」「四号機の窒素が寒さで凍結し、水素爆発が起こる」 「正月の地震で、福島4号機が危険な状態にある。今日より以前にも、4号機の配管に窒素が残留したままの状態にあり、この寒さで破裂及び爆発の危険性もある」 「いわき市に各家庭にヨウ素剤が配られた、四号機の爆発が近い、避難の準備を」 という噂が廻り、情報が混雑し、混乱が生じた。

5日6日の東京電力の夜の会見に出席し、四号機について質問した。 以下、松本純一 原子力・立地本部長代理とのやり取り。

_四号機が建物ごと液状化していると言う噂については_ 松本「そのような報告は受けておりません」 _1月1日の地震で何か影響は。火災が発生したという噂もあります_ 松本「特に報告はうけておりません」 _四号機の配管の窒素が凍って爆発するとの噂がありますが_ 松本「四号機に窒素は注入されておりません、窒素は気体です凍りません、配管の凍結防止はしている」 という回答だった。

よって「正月の地震で、福島4号機が危険な状態にある。今日より以前にも、4号機の配管に窒素が残留したままの状態にあり、この寒さで破裂及び爆発の危険性もある」は明確なデマ情報と解った。 誰かが、あり得ない状態の福島四号機の危機についてデマ情報をインターネットに流し、それによって噂が付加され、恐怖や疑惑が広がって行った。

私が書いたTwitterの「四号機について質問ある方引き受けます」とのコメントに多数の反応があり、フォロワーが二日で一気に300増えた。 いかに一般報道が市民の情報ニーズに答えていないか、頼りにされいないかという事を感じた。 むしろ情報の混乱、デマ情報による社会的混乱の片棒を担いでいるようにさえ感じた。会見に参加する大手マスコミは誰に向かって記事を書いているのか。

続く

上田眞実 2012年1月12日 Twitter @irakusa


Created by mu07. Last modified on 2012-01-12 01:01:34 Copyright: Default

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