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テント日誌(12/31)様々な思いが交差する中、年は暮れていく 
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<テント日誌 12/31(土)>
  テントひろばの盛り上がる熱気  様々な思いが交差する中、年は暮れていく  
          ―― 経産省前テントひろば 112日目 ――

12月31日(土)快晴。微風
  反原発・年越しOccupy@経産省テント実行委員会主催の「大生放送」のプログラムに、
大きく影響される。午前中も昨日の映画祭の影響で、早朝帰宅のかたが去るまでは、熱
気が消えない。いつもの座り込みのメンバーやスタッフがそろう頃には、大みそかのイヴ
ェントの準備がまた始まる。寒中の「野」ざらしの中継の激務で、パートナーが倒れたとレ
イバーネットのMさんがブツブツ交換の敷物を準備しながら、ブツブツ……。

 カンパの年越しそばをかたじけなくいただいてる頃、経産省の警備員が、ビデオスタッフ
を連れて、だまったまま蒼ざめたような風情で会場を横断する。
 『紅白歌合戦』は17時ころ開始。観戦しているところに、幹部のEさんが帰ってきた。国際
結婚したお孫さんと会うのを日本で果たすことができなかった。イギリス人のおむこさんが、
お孫さんの被ばくを警戒して、間の国で『正月祝い』とお孫さんとの邂逅をされることになった。
日本=被爆国がヴェトナム、ヨルダンなどへ「最高級の原発技術」を輸出し、憲法9条のある
国が、南スーダンへ駐留軍を長期派遣する。事故報告もいい加減な政府関係者が、首相に
「収束宣言」をさせる…。こうした二重基準の中で、福島の住民は、こどもは信ずるものは、自
己自身のほかにはなくなる危機に追い込まれる。医師や学校の先生が、虚言を弄する時代! 

 受付に機動隊がひとり立ちふさがり、じっとこちらをねめつけている。ビニール扉をめくると、
黙ったまま、カンパをいれてくれる。おそらく、郵貯の現金輸送車の警備スタッフだったのだ。
角松はとびきり立派だ。この門松も、若い御嬢さんのカンパだった。こうした支持の金東雲が
あるかぎり、この魔法のテントは限りなく飛ぶ。
 いよいよ、感動の歌合戦が終わってカウントダウンに入ったとき、不当雇用・解雇抗議の
座り込みを工場でしている韓国自動車工場とアクセス。新年は韓国のソウルの労働者と連帯
することに。F夫妻のまわりには、海外からのお客様が二人をとりかこんでいる。
 紅組最終は、椎名千栄子さんの「原爆許すまじ」、白組は、ジョニーさんの傑作替え歌集。
老若男女、ジョニーさんのギターひきがたりと国際的な映像交換とともに、バークレーの大学
占拠からNYのウォールストリートへと歌いつがれた、「乗合電車」を大合唱する。合衆国だけ
で、340ほどの0ccupyテントがあったそうだ。いまは、増えているか、減っているか? 
 
 午前1時から4時まで、第二テントの外は、打楽器の嵐、中では、関電前座り込み、福島、
寿、山谷、渋谷炊き出し隊とのUST上の情報交換(歌合戦のおりおり)の後での、トーク・セッ
ションとなった。
 東電前アクションから、高橋幸子、テントから、椎名千恵子が出演。雨宮処凛、素人の乱の
松本哉、青年ユニオン委員長、反貧困グループ、TVディレクターなどが、新年のゆくえを語り
合った。
 2011年9月11日から建ち上がったこのテントは、世界情報の池への一石となり、国内外に
波紋を広げている。角松の寄進は、このテントの支持層の多種多様さを物語ってあまりある。
福島の避難地域それは、冥土イン・Japanであり、原発の冥土の旅の一里塚となっていると
信じたい。カウント・ダウンのおり、社民党委員長の福島みずほさんが、SPなしで立ち現わ
れ、マイクを差し出されて、再稼働許すまじの演説をされた。民衆の海のほかに、信ずべき
ものは、今ないと実感して、新しい年を迎えた。
                                          (Q記)
★1月2日の予定
  新春・霞が関「好きなだけ走ろう」マラソン大会
 13時〜 オープニング
  経産省前初詣「こんなんじゃ、よい年迎えらんない」私のひとこと
  新春囲碁大会
  たこ揚げ・コマまわし
  新春「原発よせ寄席」 17時


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