韓国のギターメーカー「コルト・コルテック」の労組と歌手ヨン・ヨンソクさんが来日 | |
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韓国のギターメーカー「コルト・コルテック」の労組と歌手ヨン・ヨンソクさんが来日整理解雇撤回・職場復帰を求めて、6年以上工場占拠して闘っているコルト・コルテッ ク労組より、コルト支会長パン・ジョンウンさんと労働運動歌手ヨン・ヨンソクさんが来日し、11月3日の団結まつり(大阪)等に参加した(写真)。 コルト・コルテック争議は今年2月、大法院(最高裁)で整理解雇無効の勝利判決となった。しかし、会社側は労働者を復職させず、中国・インドネシアの海外工場で生産活動を続け、営業をしている。労組は富平にある工場を占拠して6年以上経っている。 同社はもともとは小さな会社だったが、フェンダー(アメリカ)やアイバニーズ(日本)などの著名ブランドの下請け製造をすることで成長。現在は世界のギター市場の30%を占めるブランドとなっている。コルトがエレキギター、コルテックがアコースティックギターをつくり、社長は同じである。 業績好調の企業がなぜ社員を整理解雇し工場を海外に移転させるのか。パンさんによれば「組合嫌悪と、海外の低賃金労働力を求めて」だという。 コルト・コルテックのギター工場は「換気が不十分で、木の屑が舞い、有機溶剤が立ちこめ、機械で指を切断することも多い現場」。労組は職場環境の改善等を求めて、会社側と交渉してきた。 ところが会社側は組合を嫌悪し、海外に工場をつくり稼働すると、韓国の工場を売却し整理解雇した。 労働運動歌手ヨン・ヨンソクさんは「ギター製造は熟練の技術が必要だ。コルト・コルテックのギターは工場海外移転後、品質が悪くなったとミュージシャンの間でよく言われている」。 パンさんは勤続25年のベテラン社員。勤続年数が長いのがコルト・コルテックの特徴だという。 コルト・コルテック労組の闘争には、インディーの音楽家、芸術家らが連帯してきた。いっしょにコルトの工場をスクウォットし、工場内に作品を展示したり、公演を開いたりしている。また、コチュジャンや味噌、石鹸などをつくり、争議支援のために販売している。 このコルト・コルテック争議から「文化連帯」というネットワークが生まれ、昨年の「希望のバス」などにも見られるように、音楽や芸術が韓国のデモや運動を彩るようになった。 長期化する闘争の中で、多くの組合員は希望退職を受け入れるなどして減っていった。しかし、労組支会長のパンさんは「闘っていて幸せだ」という。「いろんな人が支援してくれて、私たちも労働と文化・芸術が結ばれることの大切さを学んだ」「職場復帰を目指して最後まで闘い抜く」と力強く語った。 ヨン・ヨンソクさんは「ミュージシャンは、楽器は買って後は弾けばいい、と考えていた。誰がどのように作っているか思いをめぐらすことはなかった。自分も含めミュージシャンらは、コルト・コルテックの労働者の闘いを通じて初めて芸術と労働の問題、社会的参加について考えるようになった」と語った。 パン支会長、ヨン・ヨンソクさんとなかまユニオンは11月2日、梅田のイシバシ楽器前で、コルト・コルテックの問題を訴える街頭行動を行った。コルト・コルテックは日本ではほとんど知られていないブランドだったが、韓国の労働者を整理解雇し韓国の国外での生産を始めた3〜4年前から、日本の楽器店でもよく見かけるようになったといわれる。 イシバシ楽器は、コルト・コルテックの輸入代理店でもある。梅田のイシバシ楽器前で、ヨン・ヨンソクさんによる公演とビラ配りを小一時間行った後、争議について知って もらう文書をイシバシ楽器梅田店に手渡し、東京の社長に読んでもらうよう要請した。 資本は国内法や司法の判断を無視して、工場を海外に移転し整理解雇をする。国際連帯を求めるコルト・コルテックの労働者に、日本から連帯しよう! 皆さん、コルト・コルテックの楽器を買うのを今はやめよう。パンさんら組合員が職場に復帰したら買おう。(なかまユニオン 転がる石) ↓梅田のイシバシ楽器前でビラを配り訴えるコルト労組支会長のパン・ジョンウンさん(11/2) Created by staff01 and Staff. Last modified on 2012-11-09 12:54:46 Copyright: Default |