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IMF出ていけ、世銀も出ていけ〜総会場に肉薄する抗議デモ

10月9日から14日まで東京で開かれているIMF(国際通貨基金)年次総会に抗議する行動が13日、会場である東京国際フォーラム(千代田区)周辺であった。主催は実行委。

正午、集合場所の銀座・水谷橋公園には、参加者がさまざまな格好で集まってくる。狭い敷地を取り囲む大勢の警察官の姿。威圧をはね返すかのような勢いで発言が続いた。

IMF・世界銀行は、財政危機に陥った国々を救済してきたのか。答えはNOだ。 金を貸しつける見返りに、グローバル資本に都合のいいルールを押しつけて緊縮策を強要。医療・教育・福祉などの公的インフラを破壊し、貧困と格差をより深刻化させてきた。ひと握りの金持ちによる、金持ちのための経済支配。その代理人がIMF・世界銀行なのだ。

12時30分。参加者は替え歌「世銀の大爆笑」に送られながらデモに出発。昭和通りを北進し、鍛冶橋通りから外堀通りへ出る。首都高をくぐると、沿道には人が密集。注目度が高まる。

「部隊はデモ隊を強力に圧縮せよ」。指揮官車からのヒステリックな叫びが、シュプレヒコールと鳴り物の大音量に、空しくかき消されていく。 「We are 99%」――外国籍の男性も交代でマイクを持ち、各国語で道行く市民に訴えている。

一行が東電本店前にさしかかると、ドラムのうねりがいっそう激しくなる。16ビート、32ビートの連打が、大気を震わせている。 身体にもズシンと伝わってくる力強さだ。

「IMF出ていけ、世銀も出ていけ、金持ち出ていけ、みんなで追い出せ」 「IMFはビジネスやめろ、災害ビジネス、今すぐやめろ」 「被災地からの搾取をやめろ」

デモ隊は日比谷公園に入園して、いったん解散。野外音楽堂では大規模な脱原発集会が開かれていた。

「IMF・世銀による経済支配は、もうたくさんだ!」。激しい怒りのコールが一時も止まずに、さわやかな秋の空に響きわたっていた。(Y)


Created by staff01. Last modified on 2012-10-15 22:51:51 Copyright: Default

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