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迷彩服は学校にこないで!〜三鷹市の自衛隊参加・防災訓練に抗議
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井口小学校で行われた三鷹市の総合防災訓練〜迷彩服の自衛隊参加に市民有志がスタンディングで抗議

                      報告=しまざき英治(三鷹市議会議員)

 9月2日の三鷹市総合防災訓練は「−身につけよう!自分を守る『自助』の力、地域を守る『共助』の力」というスローガンのもとに陸上自衛隊練馬駐屯第1師団の部隊が参加して行われることが、8月19日付の「広報みたか」でわかった。

 広報を読んで、自衛隊参加に気付いた市民が、「このままでは練馬で行われたように、迷彩服・銃を携行しての行軍につながる」「学校に迷彩服自衛隊はいや!」と呼びかけ、ビラ入れ、メール ツイッター、ファックス、電話、口コミで賛同人・団体を募った。

 8月31日、午後、三鷹市の防災課長に清原三鷹市長あての要請書「防災訓練への自衛隊の参加を取りやめてください!」(賛同:11団体、80名)をピースサイクル三多摩ネット代表・大森進さんが提出し、迷彩服を着た自衛隊の参加を取り止めるよう申し入れた。その際、自衛隊車両は何台、何人、通信部隊の参加の有無を質したが、「知らされていないので当日の受付をするまでわからない」とのことであった。

 また、三鷹9条の会の神田弁護士らは30日に、「自衛隊参加による防災訓練の中止を求める意見書及び申入書」を清原三鷹市長に提出している。

 9月2日、自衛隊の参加を取りやめるように要請書を提出した市民が会場の三鷹市立井口小学校の門前に立ち「カレーライスは住民の手で」「自衛隊ではなく専門の救助隊を」のバナーをもってスタンディング、ビラを配布した。

 ビラには、次のよう訴えがされている。

◆防災の基本は、地元を熟知した住民が行う三鷹市に根ざした災害救助と防災対策です。
◆住民主体の防災訓練に、自衛隊の参加はふさわしくありません。防災訓練への自衛隊の参加は取りやめてください。
◆迷彩服の戦闘集団ではなく、災害救助を目的とした救助組織こそが必要です。自衛隊を改編して、災害救助隊にしてください。

 「震度6弱、7.8の直下型地震発生 のもとでの防災訓練が間もなく行われます」との放送が流れた。    自衛隊参加の防災訓練は、反対の声を無視して挙行されてしまった。

【自衛隊の車両】
◇トラック(大):ナンバー30−2647 1後支−補
◇トラック(中):ナンバー07−6524 1後支−1整施
◇トラック(中):ナンバー07−5346 1後支−1整付
◇ジープ    :ナンバー01−8028 1後支−1整通

 しかし、9月1日、午後、市民有志は、JR三鷹駅南口・デッキ上でバナーを立てビラ配布しながら、練馬区のをはじめ東京都23区で起こったこと、レスキュー隊はなぜあでやかなオレンジ色の救助服なのか、自衛隊はなぜ迷彩服なのか、沖縄で行われている米軍の軍事演習はなぜ灰色基調なのかを話しながら、迷彩服を来た自衛隊が学校に来ることに反対の街宣活動を行ったこと。今日のスタンディングなどの行動は無駄ではなかったと思う。なぜなら、バナーをじっと見ながらの参加者、ビラを受けとってくれた参加者は少なくなかったからである。

 黙っていたら、自民党憲法案(2012年4月27日公表)が示す、現行平和憲法とは真逆な、軍隊を持ち、主権者である国民に憲法遵守を義務付け、従わない者は処罰する天皇を元首とする時代錯誤の国になってしまうから。


Created by staff01. Last modified on 2012-09-03 09:22:35 Copyright: Default

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