STOP TPP! 官邸前アクション スタート!
火曜日も官邸前にGO!初日は300人が集まった!
2012年8月21日(火)午後6時、残暑も厳しい中、首相官邸前にて「STOP TPP!官邸前アクション」の初回が行なわれた。集まったのは約300人。官邸前行動の初日としては最も多いという。主催は、安田美絵さん(『サルでもわかるTPP』著者)、内田聖子(アジア太平洋資料センター事務局長)、坂口正明さん(全国食健連)など、これまでTPP反対運動を行なってきた呼びかけ人からなる実行委員会だ。
TPPがカバーする領域は広く、農業、漁業、医療、食の安全、地域経済、知的所有権、公共事業、労働、、、と、私たちの暮らしのすべてに関係してくる。例外なき関税化により、これらモノやサービスが自由化されてしまえば、米国資本による支配と、さらなる競争原理が生活の隅々にまで広がっていく。同時にTPPの恐ろしさは、「自国のことをその国の主権者が決められなくなる」という点だ。投資家や企業が他国の国家を訴えることができるISDS条項などを持つTPPへの参加は、まさに「自ら主権を手放す行為」に他ならない。
一方、こうした問題点の多くはすでに指摘され、反対運動もこの1年ほどで急速ひ広がり、またその層も厚くなってきた。今年4月につくられた「STOP TPP!!市民アクション」というネットワークは、生協、労働組合、NGO,農業団体、消費者団体など計50団体もを有する幅広いネットワークだ。今回の官邸アクションも、このネットワークの中の有志メンバーが始めたものだ。
反対運動の多様性が生かされ、官邸前では実に多彩な人たちが参加した。生協、農民、労働組合などはもちろん、ツイッターやFBで見たという人、ACTA反対運動からの流れでやってきた人、反原発運動に関わる人などで、世代もさまざま。
この日は、国会議員3名(紙智子参議院議員・共産党、田村智子参議院議員・共産党、首藤信彦衆議員議員・民主党)の他、北沢洋子さん(国際問題評論家)などのほか、日ごろTPP反対運動に取り組む団体・個人がかわるがわる熱いメッセージを話した。
主催者は、今回の官邸前に工夫を凝らしているという。「まず、官邸前で訴えるだけなく、この場ですべての議員のTPP参加の賛成、反対アンケートの結果を張り出します。ぜひ自分の選挙区の議員の答えを見て、もし賛成あるいは無回答であれば働きかけてほしい。そうしなければ、本当に政策や政治は変わらない」(内田聖子)
また複雑で日々動くTPP交渉やその背景に関して、わかりやすく解説する「徹底解剖!TPPムラ」というコーナーもあり、サルが野田首相にTPPの解説をするという趣向もあった。
参加者はみな、怒ることはもちろん、学び、つながり、そして笑い、音楽やコールを楽しんでいた。今後は毎週火曜日の6−8時開催される。ぜひ参加してみては? (S)
http://notpp.jp/TPP_kantei.html
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staff01.
Last modified on 2012-08-22 09:06:44
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