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福島県、親や教職員の不安を無視し、「プール解禁」続出か!?

文科省は福島県内のプール使用の「最近の福島県の水道水等中のヨウ素及びセシウム等の放射性物質は不検出となっており、屋外プールの利用に際して児童生徒等がプールの水から受ける線量は極めて低いものです」と発表した。(6月16日) http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/06/1307437.htm#contentsStart

これを受けて、いわき市、福島市、郡山市では屋外プールを実施の方向または実施を決めた。そして、屋外プール実施はスタートした。
http://www.minpo.jp/news/detail/201206282176

 福島県各市では、サンプル校を決め除染を実施しその結果「線量が安全な値にまで落ちた」という報道がされている。しかし、実際に測ってみると、プールサイドの除染がしにくい部分(柱とか排水口等)では、除染後も線量が高いという報告があがってきているという。そもそも、プールサイドは校庭と違い、「剥ぐ」ことが難しいため除染効果は校庭ほど望めないというのが常識的な見方だ。(福島県教組郡山支部書記長 阿部昭比古さん談・写真上)

 子どもたちや保護者の中には「プールに入りたい」「精神的に開放してあげたい」という気持ちは少なくはない。しかし、「震災前に戻ったわけではない」という保護者、教職員の声も当然ある。職場や地域に「プール問題」がまたもや大きなくさびを打ち込む形になった。

 このような厳しい状況の中でも粘り強く「話し合い」「協議」を地域と学校、学校内で積み重ねようという取り組みがある。福島県教職員組合郡山支部では、組合で1台20万円以上のベクレル計を5台購入し、分会に貸し出している。放射線量は、毎日変化する。また、場所によって大きく変わる。各校で線量(ベクレル値)を自主的に測り、それをもとに職場討議にかけている学校もあり、保護者へのアンケート調査と職場論議を経て、今年は屋外プールを中止した学校も出ている。しかし、この点がまったくメディアに反映されていないのだ。その中で、保護者へのアンケート調査や説明会もせず強引に屋外プール実施に持ち込む学校が実際にあるということを問題視しなければならない。

 さらには夏、猛暑が予想される福島市、郡山市では今年も学校(普通教室)へのエアコン設置が見送られそうだ。郡山市議会文教委員会では、エアコン設置反対の議員から「節電が叫ばれている今、エアコンで電力を使うのはいかがなものか。自然の気候の暑さ、寒さを体で感じる事も教育」という驚くべき発言が出された。原発震災の最大の被害者は、子どもたちではないのか?校庭が除染されても、JR郡山駅前のモニタリングポストは0.25〜0.3μSv/hを示している。新聞発表では、郡山市は連日0.5〜0.6μSv/hである。何度も言うが、風が吹けば数値は変わる。子どもたちへの影響が無視できない状況は、まったく変わっていない。(湯本雅典)

↓福島県教組郡山支部「どんとこい」

動画(YouTube ユニオンチューブチャンネル)


Created by staff01. Last modified on 2012-07-04 22:17:23 Copyright: Default

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