報告 : 拘留中の園さんがシンポの“主役”だった | |
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報告=北健一(ジャーナリスト) 写真=三一書房提供
囚われの身になったパネリスト・園良太さんは、昨日、たしかに、私たちと「一緒」でした。昨日(4月21日)、日本マスコミ文化情報労組会議( MIC)と日本ジャーナリスト会議(JCJ)の共催で、「表現の自由が危ない! 秘密保全法案とデモ・ビラまき規制」が、東京都内で開かれました。 この会のパネリストにお願いした若い社会運動家、園良太さんが、シンポの前に逮捕、起訴され、身柄も拘束されたため、パネリストなのに来られない、という事態になりました。 シンポでは麻生邸見学ツアーの映像が流され、パネリストたちは、園さんのことにふれました。海渡雄一弁護士は「園さんのような市民活動家の表 現の自由が、市民社会を成り立たせている。問うべきことを問うたら、しっぺ返しを受ける社会にしてはならない」。ジャーナリストの青木理さんは「表現 の自由に『例外』を設けたらダメだ。公安警察が一つの方向に動き出した時の勢いはものすごい。誰でも、何でも、捕まる」。一橋大学の阪口正二郎教授 (憲法学)は、「裁判に期待しすぎてはいけない。世論に訴え、社会や政治過程に『事を起こす』ことが必要だ。新しい人たちがデモに参加するのはいいこ とで、規制を許してはいけない」と語りました。 コーディネーターの岩崎貞明・放送レポート編集長は「表現の自由は摩擦が起きた時が勝負どころ。いろいろなところへ出かけ、摩擦が起きたら、 少しでも自由を広げることをやっていきたい」とまとめ、JCJの阿部裕事務局長が「最後に園さんにも」と呼びかけると、会場に温かい拍手が広がりまし た。 討論のなかで海渡さんは、「大平(元首相)の懐刀」だった西山太吉さん(元毎日新聞記者)と、福島の自民党知事だった佐藤栄佐久さんのことに ふれました。西山さんは沖縄密約を暴き、佐藤さんは原発に疑義を唱え、その後どちらも逮捕、起訴され、有罪判決を受けました。司法は密約や原発ではな く、それに異を唱えた人を「裁いた」のです。司法の在り方、可能性についても議論が交わされましたが、司法も権力の一部であり、調査報道の対象にしな ければと改めて痛感させられました。 園さんの近況は→http://solfeb9.wordpress.com/ 園さんの著書→http://31shobo.com/?p=96 Created by staff01. Last modified on 2012-04-22 18:24:41 Copyright: Default |