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LNJ Logo 「裁判所前の男」大高裁判で多和田裁判長またも暴走〜遮蔽尋問・退廷・拘束で大荒れ
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News Item 0227hokoku
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2月27日、東京地裁429号法廷(警備法廷)での「裁判所前の男」裁判では、大高さんに殴られたことになっている杉田裁判所職員の怪我の様子を報告した医師の証人尋問が行われた。山本検事による「被告人と傍聴者が証人に危害を与える可能性があるので、被告人と傍聴席から証人の姿を見せないように遮蔽しろ」という要求によって、傍聴席からは証人の声しか聴けなかった。声の様子だと女性のようだった。傍聴席は相変わらず白いカバーのある記者席5席と、抽選に当たって傍聴しない丸の内警察署関係者の席が2席空いていたが、途中から、司法記者クラブの報道記者の男性が一名参加した。

3時間に及ぶ尋問の中で、この女性医師は、たびたび「裁判長、それについて答えてもいいんですか」とお伺いをたて、さらに72回にわたって「申し訳ないが覚えていません」といった内容の発言を繰り返し、証人の体をなさなかった。

証人は「杉田さんの怪我は細かい斑状に全体で小指の第一関節程度の大きさ以下だった。たんこぶとはいえず、あえて言えばごく小さい腫れともいえる程度のものだった。原因は全くわからない」と陳述し、さらに、「今となっては記憶にないので詳細については何とも答えられません。私はそのとき(杉田さんの様子を診たとき)休診中の身分だったので、診断カルテを書いていない。つまり厳密に言えば、私は医師として、杉田さんの診療をしていない」と述べた。

ちなみに、この女性医師は最高裁判所職域診療所の内科の専門医師で、最高裁判所に雇用されている身分だ。法廷内の裁判所職員の態度は相変わらず悪辣極まりなく、歩行に障がいがあり杖を持つ老人に対して何度も「姿勢を正しくしろ」と言いに来る。異常である。

この日は、代理人である弁護士(6人)以外にも、大高さん本人が証人に対して直接尋問することが許された。大高さんが発言するひとことひとことに対して、多和田裁判長はまるで駄々っ子のように、いちいちクレームをつけ、大高さんに話をさせない。とうとう大高さんは「うるさい、黙れ」と叫んでしまった。

多和田裁判長が「弁護士と相談して話をまとめてよ」と弁護士たちに促すように言うと、大高さんは相談するために大口弁護士のところに近寄った。しかし、その位置からだと証人の姿が見えてしまう。冒頭で多和田裁判長に「証人を見ようとしたら退廷させる」と言われている大高さんは、自分から証人が見えないようにするため衝立を引きずろうとした。そのとき、きゃしゃで軽くできている衝立は大きく揺れた。ここぞとばかり、山本検事は「有形力の行使、暴力行為だ」と叫び、多和田裁判長は「拘束!拘束!」と怒鳴り、法廷内にいた10名の職員が大高さんに一斉にとびかかった。

証人は衝立に当たらなかったようで「大丈夫です。何も当たっていません」と言ったが、多和田裁判長は、事を大きくみせるためか、「証人、大丈夫ですか。怪我はありませんか」とはしゃぐように大声で何度も繰り返した。

大高さんは、とっさに自ら両手を後ろに回し。何の抵抗もしなかった。職員たちは「拘束! 拘束!」と叫んで、大高さんを拉致し、法廷から連れ去った。外で警察官が待機していた。

傍聴席の一番前に座っていた女性が、「私は目の前でしっかり見ました。大高さんは暴力的なことは何もしていない。裁判所はこんなでっちあげをするのか。いつもそうなのか。」と叫んだ。多和田裁判長は興奮して「出ていけ、今の女性、あなた退廷だ。早くつまみ出せ」と叫んだ。3人の職員が近づこうとすると、その女性は「汚い手で私に触るな。言われなくても、自分で出ていく」と言って静かに出て行った。そのとき、どさくさまぎれに3人退廷させられた。

多和田裁判長は「傍聴人を全員、一旦法廷から追い出せ」と言ったので、職員たちは、傍聴人を追い出した。

法廷見学に来たカップルは「凄まじいものを見た。気分が悪くなった。」と語っていた。

司法記者クラブの記者は「これはひどい、いつもこんななのか。次回もぜひ傍聴する」と言った。

20分後、大高さんのいない中で再び開廷した。

ここで、東京高等裁判所が隠蔽している「大高さんが杉田さんを殴ったりであれば映像が残っているはずの防犯カメラとその映像」に関して、東京高等裁判所は「新しい防犯カメラに変えてしまったので前のものは処分してしまった」と言い訳しているのだが、弁護士たちが入手した「防犯カメラを設置した株式会社TOAの東京高等裁判所への請求書」がTOAのものと東京高等裁判所のものと照合したところ、東京高等裁判所が提出した方のTOAの郵便番号が間違っていたという証拠が提出された。

つまり、東京高等裁判所が文書を偽造した可能性があるということになる。多和田裁判長は、「その件については期日外に検討する」と言って、その場を取り繕った。

次回の公判は、内容未定のまま、4月25日午後1時30分東京地裁425号法廷で行われることなった。 ( ジョニーH ・イラストも)

ー「裁判所前の男」大高さん「暴行・公務執行妨害」事件とはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 この事件は、そもそも毎日裁判所前で「裁判所のおかしさ」をマイクアピール している 大高さんを裁判所が嫌って起きたものだった。以前、大高さんがケー タイ電話をもって 法廷ビルに入ったときに、ビル内で写真を撮った撮らないの トラブルがあり、以来、裁 判所は大高さんに限って「ケータイ持ち込み禁止」 を決めて大高さんがビルに入るとき は厳しくチェックしていた。

 今回の2010年8月10日に起きた事件とは、裁判所職員が大高さんがケータイを 持ってい るのを法廷ロビーで見つけて、それを理由に十数人の職員が大高さんを取り囲み担ぎ上 げて強制退去させたというものだった。この時、大高さんが退去させられた門扉ごしに 裁判所職員(杉田氏)の頭をこづいた、というのが今回の逮捕・起訴の理由で、「公務執行 妨害・傷害」に問われている。目撃者は裁判所 職員だけで「でっち上げ」のニオイがぷんぷん する事件。大高さんは全面否認しているどころか、逆に十数人に手足を押さえられて担 ぎ出されて「ケガをした」として、その直後に診断書をとり、裁判所の暴力行為を丸ノ 内警察署が調べるように訴えていた。ところが、この8月の些細な事柄を理由になんと3 ヶ月後の11月に大高さんは丸ノ内署に逮捕され起訴、以来2012年1月まで1年以上、 東京拘置所に勾留された。

 第一回公判が2011年5月11日東京地裁(多和田裁判長)で始まり、現在に至っている。毎回「警備法廷」の指定で、傍聴者には私物検査・ボディチェックが強制されるなど異常さが際だっている。当初は国選弁護士だったが、事件の重要性を知り、萩尾・大口・長谷川などの弁護士が新たな弁護団をつくって本格的に「裁判所によるでっち上げ事件」の解明に乗り出した。なお、大高正二さん の活 動については3分ビデオ「裁判所前の男」で知ることができる。 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=9Hdi4nIB78s


Created by staff01. Last modified on 2012-02-28 14:06:30 Copyright: Default

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