IK原発重要情報(54)[2011年11月4日] 私たちは、原発についての情報と脱原発の国民投票をめざす市民運動についての情報を発信しています。よろしく、お願いいたします。(この情報を重複して受け取られた方は、失礼をお許しください。転送・転載は自由です。)弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策連絡先 〒112-0012 東京都文京区大塚5丁目6番15-401号 保田・河内法律事務所(電話03-5978-3784、FAX03-5978-3706)Email: kenkawauchi@nifty.com脱原発の国民投票をめざす会http://2010ken.la.coocan.jp/datsu-genpatsu/index.html―――――――――――――――――――――――――― 玄海原発4号機 2号機の「臨界」問題 今回の玄海原発4号機の突然の運転再開につき、東京新聞は「ドタバタ再稼動」として、背景を分析しています。私も、九州電力の社長らが既成事実つくりを狙ったのだと思います。http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/5278119.htmlhttp://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/5278377.html 毎日新聞が、市民の声を丁寧に拾って分析しています。玄海原発プルサーマル裁判の会とeシフトが呼びかけていた要請文の賛同団体は160団体になり、経産大臣、県知事、玄海町長、九電本社、九電東京営業所に提出されました。また緊急署名は1万5000名に達したとのことです。短期間にもかかわらず、全国の市民が声をあげた意義は大きいと思います。http://mainichi.jp/select/biz/news/20111102mog00m020025000c.html しかし、残念なことに、4号機の運転再開は強行され、4号機は「通常運転」に突入しました。玄海原発プルサーマル裁判の会の関係者は、玄海原発の運転再開阻止、廃炉をめざす運動の継続、特に日本一危険な1号炉の廃炉問題に力を入れて行きたい、と語っています。http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2075124.article.html 福島第一原発のキセノン検出問題については、正直言って、よく分かりません。まず、今回なぜキセノンが検出されたのか、そのメカニズムが良く分かりません。私が読んだ中では、小林圭二氏の「圧力容器底部の温度低下によって水の密度が高まり、効率よく核分裂させる中性子が生じやすくなることなどによって、臨界が起きた可能性がある」という説明が説得的でした(しかし、疑問は残ります)。保安院と東電は、「自発的核分裂」という新しい言葉を使っていますが、そのメカニズムは説明していません。東電のいうように、通常運転時、定期検査中や正常に停止した原子炉でも起きる現象だというのなら、今後も起きる可能性が大きいということになります。私が指摘した1号機や3号機の調査も有耶無耶にされそうな気配です。私は、またいつもの「大したことはない」「安全だ」という大合唱が始まっていることが、気になって仕方がありません。 東電の見解は、以下のサイトで分かります。東電は、臨界が生じていたことも否定し始めました。http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/nuclear/news/20111103k0000e040024000c.htmlhttp://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/nuclear/news/20111104k0000m040054000c.html 新聞の論調では中日新聞の明快な主張が目立ちました。http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2011110302000005.html 小出裕章氏は「再臨界の可能性はあるものの核分裂の連鎖反応は続かず核爆発には至らないだろう」という見解です。http://hiroakikoide.wordpress.com/ (11月2日分) 武田邦彦氏は、「福島原発が再び核爆発を起こしても、水蒸気爆発、水素爆発を起こしても、原発の内部の人以外の影響はほとんどないと考えられます。それより3月に福島の大地に飛散したものの方がズット危険です」と述べています。http://takedanet.com/2011/11/post_6fed.htmlhttp://takedanet.com/2011/11/post_75a7.html