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IK原発重要情報(41)〜福島からの手紙
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       IK原発重要情報(41)[2011年10月3日]

 私たちは、原発についての情報と脱原発の国民投票をめざす市民運動についての情報を発信してい
ます。よろしく、お願いいたします。(この情報を重複して受け取られた方は、失礼をお許しくださ
い。転送・転載は自由です。)

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先 〒112-0012 東京都文京区大塚5丁目6番15-401号 保田・河内法律事務所(電話
03-5978-3784、FAX03-5978-3706)
Email: kenkawauchi@nifty.com

脱原発の国民投票をめざす会
http://2010ken.la.coocan.jp/datsu-genpatsu/index.html

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     福島からの手紙

 脱原発の国民投票をめざす会に、福島のある老人(女性)から手紙が来ました。これを読むと、福
島の人たちの置かれている状況が良く分かります。深刻な内容です。深刻すぎる内容です。「自分は
何をしているのか」と自省するばかりですが、少しでも福島の人々の気持ちが明るくなることを願っ
て微力をつくしていきたいと思います。この手紙の転送は可です。

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脱原発の国民投票をめざす会の皆様へ

 貴会の活躍に心より感謝申し上げております。少しづつ、原発の悪魔の姿があばかれつつあり、一
歩前進かと感じるこの頃です。
 福島第一原発の収束など永遠にあり得ません。このことを当事者は、永遠に隠すでしょう。私は仲
間と傾聴ボランティアを立ち上げ、原発被災者の方々の仮設住宅を毎火曜日に回っています。
 浪江の方が「うそばっかり、テレビも新聞も見ない」と泣かれました。「いっそ浪(なみ)にのま
れて死ねばよかった……」とも。元の地区に戻す話についても「そう言っている、お偉いさんが、ま
ず、大切な子供、孫と住んでから言ってほしい」とも言われました。なぐさめの言葉もありません。
 権力者がウソをつくと言うのは本当です。日本の国づくりは根本から間違えましたし、大本営発表
が、この21世紀の日本で、堂々とまかり通っている現実―日本人のおそろしさとおろかさをつくづ
くかみしめました。
 “闇に立ちつくす”これは全ての福島人の現実です。心の底に明けぬ闇を知りつつ、必死に、けな
げにここに生きています。そして、ここで死にます。罪悪と偽りを証しする人間としてです。

 原発は永遠(とわ)に収束せずと知る
    悪の証しに吾ここに死す

                2011年9月30日
                福島にて

追伸 里山の豊かな恵み 松茸は全滅です。昨年の100年に一度の豊作は、天がこの日を知ってのこ
とかと村人はうわさしています。

………………………………………………………………………………
                          以上












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