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「東京に ! 原発を ! 安全だから 」 パロディーデモ大成功 !!!
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イタリア語教室のアンジェロ・デ・ローザさんが呼びかけた「東京に!原発を! だって安全だから」というテーマのパロディーデモに200人以上が集まり、9月25日、東京駅常葉橋から銀座を通り新橋SL広場までを元気良くデモ行進をした。

「東京に!原発を!」「ニコニコしている人には放射能が来ない」「プルトニウムを飲んでも全然平気」のシュプレヒコールに、街頭の人たちは立ち止まり、不思議そうな顔をしてデモを眺めていた。たんぽぽ舎の原田さんは「朝日ガン大賞受賞という権威のある山下俊一が原発は安全だと言っている。そうすれば東京の財政は豊かになる。石原慎太郎知事のためにも今すぐ東京に原発を作りましょう。」「私達大人たちが放射能を吸って太く短く生きれば、後の世代が豊かになる」などと皮肉たっぷりにコールした。

コーラーたちの一番人気は「山下俊一氏」で「あの山下さんが言っている」というフレーズが繰り返された。また「山下俊一さん、朝日ガン大賞おめでとう」という祝福の歓声も上がった。

デモ終了後、新橋SL広場前で集会が開かれ、ジョニーHの「フニクリフニクラ」の替え歌、イタリア人青年の「原発音頭(忌野清志郎)」の歌で始まり、9月11日の反原発デモで逮捕されたフランス人と韓国人の夫婦が「コンビにトイレを借りに行こうとした人を隊列を外れたという理由で逮捕した日本の警察は絶対に許せない」と怒りをぶつけた。その後、福島の保育士らが「山下俊一発言の影響で福島では原発問題に無関心な人が多く、子どもたちも平気で放射能被曝をしてしまさっている」と実情を訴えた。

山下俊一氏が「ひとりひとりに放射線量器が配られるので、福島の子どもたちは日本一幸せだ。」と福島で発言していることも紹介された。

その後、雨宮処凛さん、たんぽぽ舎の原田さん、千葉の若者らが次々と発言していった。

はじめは集会を阻止しようとした警察だったが、アンジェロさんの「デモは市民の権利です」という堂々とした態度に圧倒され、途中から「通行人のために、全体的に少し前につめてください」と懇願する姿勢に変わった。

アンジェロさんによるパロディーデモの呼びかけ

「 今まで多くの責任のある人達(政治家、役人、東電、大学教授、放射能の専門家)が、原発事故について、数え切れない程多くのとんでもない発言を繰り返してきました。人としての羞恥心を全く捨てているのかと思いました。非常識も甚だしい事です。これらの発言を恥ずかしげも無くできる彼等は、2つの理由が考えられます。単に精神が破綻しているのか、もしくは何か利害関係があるからなのか。でも私達は彼等の精神が破綻している事はないように思います。多分優秀な人達なのかもしれません。がしかし、私達も彼等が簡単に欺けると思っている程愚かではありません。ですから、私達は彼等が繰り返した発言を皆と一緒に叫びたいと思いつきました。このデモは反原発ではありますが、『皮肉』を使い、今までのおかしな発言をプラカードに書き、信じたふりをして行います。例えば、「放射能の影響はニコニコ笑っている人には来ません、クヨクヨしている人に来ます。」(山下俊一/福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)「プルトニウムは飲んでも安心。」(大橋弘忠東京大学大学院教授)など。」

(ジョニーH)


Created by JohnnyH. Last modified on 2011-09-26 08:46:07 Copyright: Default

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