中川五郎・替え歌で原発批判「住むなら青山に決まってるさ・デマじゃなけりゃ」 | |
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7月7日駒込の琉球センター・どぅたっちで中川五郎のライブコンサートが開かれた。赤ワインで喉を潤おしながら、ギターと6弦バンジョーで自由な雰囲気で歌う五郎さんのやさしい声と美しい響きは強く場内を魅了した。また歌に込められたメッセージは、まさに『五里霧中の現在を生きる私たちに示す羅針盤』であった。 つい最近92歳のピート・シーガーの家まで会いに行った話やいわき市のライブハウスで子ども達がたくさんいる中で演奏した話など貴重なトークが聞けた。 途中休憩を挟んで90分の演奏の始まりの曲は、♪腰まで泥まみれ♪ ベトナム戦争時の歌なのに「間違っている隊長の命令に従わないようにしようよ」という趣旨は原発問題・日の丸君が代強制等でおかしなことになってきている今の日本をそのまま風刺している。 ♪一台のリヤカーが立ち向かう♪では横須賀で原子力空母に向かって一人で入港反対を訴え歌い惜しくも3年前に他界された村松俊秀さんのことをテーマに、ビクトル・ハラやウッディ・ガスリーそしてバスの席を白人に譲ることを拒否し座り続けたローザ・パークス(アフリカ系黒人によるアメリカ合衆国公民権運動のきっかけとなった)が出てくる。この歌は、理不尽なことに対して、一人がまず行動することを示唆している。 ♪主婦のブルース2010♪など自分のオリジナル曲を現代世相に合うように作り変えた曲が多くあり、現役のシンガーソングライターならではだった。 圧巻は「銭がなけりゃ」の替え歌♪デマじゃなけりゃ♪ 歌詞はこうだ 「北から南からいろんな人がガソリン買い込んで車に揺られはるばると西の方へ行くと言う/枝野が言ってたよ直ちに健康に被害はありません/保安院も言ってたよデマに惑わされないようにと/デマじゃなけりゃ君/デマじゃなけりゃ/留まっていたほうが身のためさあんたの今いる福島に/東京はいいところさ放射線量が低ければ/住むなら青山に決まってるさデマじゃなけりゃね」 新曲では「2ヶ月逃げていた人も5ヶ月逃げていた人も、踏みとどまっていた人たちはやさしく出迎える」と歌い、福島原発事故で振り回されている地域の心のケアを忘れていない。五郎さんならではやさしさである。ちなみに五郎さんは「やさしさを表現することはとても大変。格好だけでは駄目でいろいろな意味で強くなければやさしくなれない」と語っていた。 後半はオートハープのマーキー野村さんが参入し、最後は「自由と言うのは失うものが何もないことさ」の大合唱の♪俺とボビー・マギー♪で締めくくった。 次回の駒込のどぅたっちでの演奏は2011年11月11日(金)午後7時〜 (ジョニーH) Created by JohnnyH. Last modified on 2011-07-10 09:06:08 Copyright: Default |