「裁判所前の男」冤罪裁判始まる | |
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5月11日(水) 東京地裁429号法廷(多和田隆史裁判長)で大高正二さんの裁判があったが酷いものだった。東京地裁の職員が大高さんから暴行を受けたとして訴えた典型的「冤罪」裁判。大高さんは暴行を全否定している。 40人を超す裁判所職員がものものしい警備で、傍聴人一人に対して3人の「世の中を明るく照らすという意味の『八咫(やた)の鏡』デザイン」の腕章をつけた職員が3人がかりで荷物を取り上げ、金属探知機と体を触りまくるボディーチェックをする。ここで一人の男性が不満を言ったところを6人の職員に取り囲まれ追い返されそうになるという事件が発生した。 大きな声で「傍聴席券はどこでもらえますか?」と叫ぶと、「傍聴したいんですか」と一人の職員が嫌そうな顔をしながら胸ポケットからピンク色のチケットを差し出した。私は何とか傍聴席のチケットを手に入れたが、声をかけなかった人はもらいそこねて傍聴席に入れてもらえなかった。 入室すると一番近い5席には白いカバーがかぶせてあり『報道記者席』と書いてある。職員が大声で、「白いカバーがかかっている席には座らないでください。報道記者席です。裁判長が決めたことです。」と言ったが、その席には最初から最後まで誰も座らなかった。33席のうち5席に白いカバーがかぶせてあったので残りの席は28席。その28席は満席で、更に傍聴希望者は10人以上いたが、入れてもらえなかった。 早くから入り口にいたが、よく判らずに傍聴券をもらえなかった大高さんの奥さんも入れてもらえなかった。審理の途中で弁護士が「(記者席が空いているので)せめて大高さんの奥さんに傍聴させてください。」と懇願したが、裁判長は「前もって言え、記者席には事前に言った人しか座らせない」と拒否した。 口頭審理は午後1時30分に始まった。始まるとすぐに、裁判長が小さな声で「裁判に先立って、傍聴人に言い渡します。不規則発言をしたらすぐに退廷を命じます。」と傍聴席を威嚇した。すると、傍聴席の一人の男性が「もっと大きな声で出してください。よく聞こえません。」と発言したとたん、裁判長はものすごく大きな声で「はい、不規則発言、退廷を命ずる」と叫び、3人の職員がすごい勢いで駆け寄り、腕をつかんで法廷から追い出してしまった。 大高さんが「あなたは何をやっているんだ。最初から犯人扱いじゃないか。私はちゃんとした裁判をやってもらいたいんだ。ところで、人に名前を聞いておいて、あなたは自分のことを名乗らない。一体あなたは何者なのだ。偉そうにしていないで、まずは自分のことをちゃんと紹介しろ。それが人の道だろう。」というと裁判長は緊張したものの言い方の早口で「被告の言いたいことはそれだけですね。もう発言したということでいいですね。今のはちゃんと録音しておけ」と書記官に向かって命令した。 大高さんがあきれて「こんなのは裁判じゃない。もう俺はやめる。」と言ったのに対して、傍聴席から一人の男性が「大高さん、やめちゃだめだよ。」と諭すように静かに言ったとたんに、裁判長は大声で「はい、今は不規則発言、退廷」と叫び、また3人の職員が突進して、その人の腕をつかみ連れ出してしまった。 大高さんが「こんなのは裁判といえない。やめろ。」と言うと、裁判官は「今のも録音したよ。被告に退廷を命ずる」と叫んで、今度は大高さんの両側にいた2人の警備官が大高さんを両側から持ち上げるようにして、連れ出してしまった。 大高さんのいない中で、裁判長は「続けます」と言って、検事が原告陳述を淡々と読み上げた。その中には「大高さんが東京地裁の門前で裁判所を批判する街宣行為を毎日やっていた。」「公共問題市民調査委員会の構成員と・・・」などと、東京地裁そのものが大高さんに恨みを抱いていて、「善良な市民である大高さんを、極悪人に仕立て上げる」ような表現が目立った。 強行退廷を命令するまで大高さんと目を合わせようとしない裁判長に、大高さんに対する後ろめたさを感じた。また、報道記者席という白いカバーかかっている傍聴席には終始誰も座ることがなかった。しかし裁判長が、大勢の傍聴希望者がいる中で傍聴席を削ってまで作った貴重な5席の報道記者席に司法記者クラブの記者がひとりも来なかったことに怒りを感じた。司法記者は一体何をやっているのか。 裁判所内の撮影録音が禁止されているのでスケッチメモしました。 ( ジョニーH ) Created by JohnnyH. Last modified on 2011-05-15 04:51:33 Copyright: Default |