一刻もはやく「選択的避難区域」の設定を!中手聖一さんの話 | |
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一刻もはやく「選択的避難区域」の設定を! 中手聖一さんの話福島原発事故から半年経った9月11日、福島市内で「9・11福島アクション」が開催され、そのプログラムの一つの「テーブルトーク」で、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク(略称・子ども福島)」代表中手聖一さん(写真下)が「子ども福島」が提唱する「選択的避難区域」について語った。 「選択的避難区域」の設定とは、その区域の住民が避難を希望した場合、行政が避難のための費用、方法等を保証し賠償もするという仕組みである。 チェルノブイリの場合、1mSv/年以上の積算線量の地域は「任意避難区域」、いわば避難権利ゾーンとされ、避難することが権利として保証されている。その地域内では、避難のためにさまざまな支援が行政から受けられるだという。(しかし、その設定まで3年間かかったのだが) 福島の場合、年間1mSvの積算線量区域は県内のかなりの部分を占める。そして20キロ圏内の警戒区域からも、県内のこの区域に「避難」してきている人がかなりいるのだ。つまり、中手さん曰く「避難になっていない」現実が、震災後半年もたつのに横たわっている。県外への「自主避難」者以外はまったく放置された現実、これを何とかしなければ何も解決しない。 そしてチェルノブイリの経験から、そろそろ弱い部分から被害が表に出はじめる時期に入るのだという。チェルノブイリの場合、被爆地域ではさまざまな病状、症状(しかも合併症)が増え始め、それは年を追うごとにどんどん増え始めた。それは子どもにも当然表れ、さらにその子ども(2世)にも影響を示した。福島県立医大副学長の山下俊一氏は、「甲状腺がん以外の症状の原因は、アルコール依存、喫煙、ストレス」だと言い放ったという。しかし、それは、子どもの体調の悪化の説明にはならない。 「選択的避難区域の設定」の取り組みは、すでに県外からも始っている。広島では「サテライト疎開を実現する会」が結成され、すでに行政に対する働きかけを始めようとしている。 Created by staff01. Last modified on 2011-09-13 22:55:22 Copyright: Default |