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川柳班例会報告 : 戦時下の庶民の川柳
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遅くなりましたが、8月25日に開催された川柳班例会の報告(筆者 乱鬼龍
さん)です。例会で紹介された『番傘』には、以下のような句があり
ました。

      幾転戦まだ生きている爪を切る
      帰る子に妻どこからか出す砂糖
      敵機来る南京の芽をふむまいぞ

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8月25日(木)夜、レイバーネット日本・川柳班例会開かれる

 「川柳班」では、川柳句会やデモといった行動とともに、
それらの質の向上をめざす学習会の思いもこめて「例会」
という形で、川柳に関する多方面の方々を講師にお招きし
て、学習を深めていこうとしている。

 8月25日(木)は、編集者・ライターとして、『川柳の
群像』(東野大八著 田辺聖子監修)の編集なども担当さ
れ、川柳に造詣の深い、田村義彦さんを講師に、太平洋戦
争中の川柳雑誌『番傘』(日本で一番大きな伝習派の川柳
結社)の中に掲載されている句を紹介しながら、当時の普
通の庶民は、あの戦争の時代下にあって、なお、その戦争
イデオロギー一色に染まらない、庶民性の一面も持ってい
たことなどが、紹介された。

 引用された句は、もちろん、当時の「国策」に翼賛する
ものが、前面に出てくるという状況ではあったが、そうい
う面ばかりではない民衆のホンネやしたたかな一面という
ことも視えてくる。それが、いかにも川柳という民衆文芸
の持つ本質的なおもしろさ、力とも言えるのではないか。

 「例会」では、その後の懇親会も含めて、やはり学ぶこ
との楽しさ、有意義さを確認した夜であった。今後もこう
した企画をつづけていきたいと思いますので、その折には、
ぜひ御参集ください。(乱鬼龍)

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Created by staff01. Last modified on 2011-09-03 10:49:33 Copyright: Default

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