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広瀬隆講演会に800人超える人々集まる
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4月30日、東京・豊島区の豊島公会堂で「いま福島原発で起こっていること」と題する講演会が開催され、800人の定員を大きく上回る人々が参加した。「たんぽぽ舎」と「週刊金曜日」が共催した。

開場時間の30分前から続々と参加者が詰めかけ、座席に座れない人々が通路や階段に腰を下ろした。途中からエアコンが入るほどの熱気にあふれた。

たんぽぽ舎の柳田真さんは、今年で23年になるグループの地道な活動を振り返りながら、過去自分たちが何度も発してきた警告を無視され続けてきた怒りをにじませた。いっぽうで、若者たちが反原発運動に立ちあがっていることに希望を見出し、「多くのみなさんとともに、今年こそ原発廃止を実現する年にしたい」とあいさつした。

作家の広瀬隆さんは表題のテーマに沿って豊富なスライドを駆使。約2時間にわたって講演した。

とりわけ、原発事故以降テレビや新聞に頻繁に登場する御用学者ら関係者の言動を厳しく批判。「これが最後のチャンスです。原発廃止に向け、みなさん立ち上がりましょう」と呼びかけた。

「週刊金曜日」の発行人・北村肇さんは、「大手メディアはここに至っても安全だとくり返している。彼らは大きな事件が起こると現地に取材本部を設置するのが慣例だが、今回はまったくその動きがない。おかしいじゃないか。安全だと宣伝しておきながら、自社社員を原発から30キロ圏内に入れてはいないのだ」と暴き、「福島の人にがんばれなどと言うべきではない。がんばるのは東京にいる私たちだ」と締めくくった。

人々の深刻な不安、危機感を反映した超満員の会場。参加者たちは時おり大きく頷きながら、最後まで発言者の言葉に熱心に耳を傾けていた。(報道部・Y)


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