緊急会見報告:福島原発大事故!原因を覆い隠す政府、広がる危険性! | |
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3月13日、都内で市民の立場から福島原発大事故の実態と原因を究明する記者会見第2弾が開かれた。(主催:原子力資料情報室) この会見は前日も開催された。その模様はユーストリームで実況中継され、4万を超える視聴があった。このことは、事態が福島原発から半径20km以内の地域住民数万人への避難指示という大事故に発展してしまったこと、そして事故に対する政府の対応が説明不十分、無責任に対する大きな不満の表れでもあった。 記者会見では、実際に原発の設計に携わってきた元原子炉設計者の後藤政志氏(下)から以下のような報告がされた。 「1号機に海水を注入すること自体が、異常事態であることを示している。」 「1号機には、ホウ酸水も注入しているが、それは再臨界の危険性を除去するための方策である。つまり、再臨界の危険性もあるということだ」 「3号機でも同様、あるいはそれ以上の危険な状態が起っている」 また原子力資料情報室の上澤千尋氏からは、 「3号機には1号機と違ってプルトニウムが使われており、放射能漏れが起きた場合、通常の2倍の被害が予想される」という報告もされた。 これらの報告は、どれも政府からは聞こえてこない具体的な状況の推移であり、事態が極めて緊急性を帯びているということを物語っている。 柏崎原発閉鎖を闘ってきた井野博満氏(上)からは、「新潟地震の教訓がまったく生かされていない」という指摘があり、また浜岡原発の運転差し止めを闘っている海渡雄一弁護士からは、「地震が群発して発生していることからも、福島に続き浜岡原発も止めるべきである」という発言もあった。 そして後藤氏が強調していたことは、「今回のことは明らかに『想定外』を考慮しなかった国の責任である」ということである。 福島原発事故は今極め危険な状況にあり、原発労働者や地域住民の大量被ばくも実際に起きている。これ以上被害を拡大しないことが急務であるということを全国から様々な形で力にし、政府に要求していかなければならない。(湯本雅典) Created by staff01. Last modified on 2011-03-14 09:21:54 Copyright: Default |