和歌山のいるか漁を批判的に記 録し、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したアメリカ映画『ザ・コー ヴ』(ルイ・シホヨス監督)。
京都では、京都シネマ(下京 区)が上映を行う予定です。しかし現在これを“反日映画”だとする一部の団体などからの抗議や、脅迫とも受け取れる暴力的な内容の電話がかかってきてい て、上映が危ぶまれています。
このような事態が広がれば、評価が分かれるような問題作というべき映 画は今後上映できないことになってしまいます。すでに海外では広く公開されているこの映画が、作品で描かれた当事国の日本で“公開できない”、“自粛せざ るを得ない”状況は、言論・表現の自由や民主主義の基礎を掘り崩すことにつながりかねません。
この 映画の内容や制作手法については、この間、批判も含めて様々な意見や評価が表明されています。そういう作品こそ、広く議論に供されるべきで、作品そのもの を封印してしまうことは、その機会さえも奪うことになってしまいます。
言論・表現の自由は、発表の 場が確保されてこそ成立するもので、映画館も表現活動の一翼を担う場であることは明らかです。
京都 での自由な言論・表現の活動やよりよい環境を求める活動に携わり、自由で豊かなまちづくりをすすめる立場から、私たちは京都シネマでの『ザ・コーヴ』上映 を支持します。また、現在上映を決めている、第七藝術劇場(大阪)をはじめ、すべての上映劇場での上映を応援し、支持します。
2010年6月18日
■2010年6月18日現在 (あいうえお順)
池内靖
子(立命館大学産業社会学部教員)
石丸次郎(ジャーナリスト・アジアプレス)
伊豆田千加(大阪芸術大学芸術学科非常勤講師)
伊藤高志(映像作家・京都造形芸術大学教員)
井
上有一(京都精華大学人文学部教員)
池
田浩士(京都精華大学客員教授)
太田航平(NPO地域環境デザイン研究所代表理事)
大
山一行(同時代ギャラリー代表)
小笠原伸児(弁護士)
岡真理(京都大学環境学研究科教員)
奥村信幸
(立命館大学産業社会学部教員)
小黒純(龍谷大学社会学部教員)
落合健二(元朝日新聞記者)
川村健一郎(立命館大学映像学部教
員)
川村暁雄(関西学院大学人間福祉学部教員)
河村能夫(龍谷大学経済学部教員)
河村吉宏(元京都新聞論説委員)
木戸衛
一(大阪大学大学院国際公共政策研究科教員)
君島東彦(立命館大学国際関係学部教員)
小泉昭男(日本ビオトープ管理士会理事)
古
住公義(KBS実行委員会事務局長)
小島亮(中部大学人文学部教員)
小山直美
(いきもの多様性研究所代表)
小堀眞裕(立命館大学法学部教授)
是枝裕和(映画監督)
阪上雅昭(京都大学人間・環境学研究科教員)
坂上香(ド
キュメンタリー映画監督)
重本直利(龍谷大学経営学部教員)
下之坊修子(映像発信てれれ代表)
隅井孝雄(日本ジャーナリスト会議
代表委員、京都ノートルダム大学客員教授)
高嶋加代子(遊プロジェクト京都理事長)
田中真介(京
都大学高等教育研究開発推進センター教員)
谷口知弘(同志社大学大学院総合政策科学研究科
教員)
津田正夫(立命館大学共通教育推進機構教員)
筒井洋一(京都精華大学人文学部教員)
土橋亨(映画監督)
富野暉一朗
(龍谷大学法学部教員)
永橋為介(立命館大学産業社会学部教員)
新川達郎(同志社大学大学院総合政策科学研究科教員)
西村敏雄
(龍谷大学社会学部教員)
西本雅則(いきもの多様性研究所 事務局長)
西村仁志(環境共育事務所カラーズ代表)
野田昌吾(大阪市
立大学法学部教員)
野寺夕子(フォトライター)
日高勝之(立命館大学産業社会学部教員)
ひらのりょうこ(詩人)
深尾昌峰
(きょうとNPOセンター 常務理事)
細川弘明(京都精華大学人文学部教員)
松浦さと子(龍谷大学経済学部教員)
松浦哲郎(龍谷
大学社会学部教員)
山口洋典(同志社大学大学院総合政策科学研究科教員)
李相哲(龍谷大学社会学部教員)
連絡先:
movie_fun_kyoto(@
を半角に変えてください)yahoo.co.jp