日系企業タカタ・フィリピン労組活動家の殺害に抗議を | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(11/13) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(11/22) ・ブッククラブ(10/12) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第96回(2024/11/15) ●〔週刊 本の発見〕第368回(2024/11/21) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/11/14) ●川柳「笑い茸」NO.157(2024/9/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第95回(2024/9/10) ●「美術館めぐり」第4回(2024/10/28) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
2010年6月2日午後5時20分頃、何者かによってフィリピンの労組活動家のエドワード・パンガニバンが殺害された事件に関してフィリピンのNational Coalition for the Protection of Workers' Rights-Southern Tagalog(NCPWR-ST)のLUZ FORTUNA氏から世界の労働運動活動家に宛てて送られた書簡の日本語訳です。 労組活動家のエドワード・パンガニバン氏が無残に殺された事件に関するキャンペーンの支援をお願いします。以下の文書をお読みください。また、事件の背景についてはファクトシート(英文PDF. 日本語訳)も参照してください。 すべての労組弾圧と超法規的殺害の犠牲者に正義を。 LUZ FORTUNA
Coordinator
National Coalition for the Protection of Workers’ Rights-Southern Tagalog (NCPWR-ST)
国際アピール エドワード・パンガニバンの殺害を糾弾する!
われわれは、エドワード・パンガニバン氏の無残な殺害を強く糾弾する。 2010年6月2日、午後5時20分頃、エドワード・パンガニバンはラグナ州サンタローサ市カインギン区で出勤のために細い道をオートバイを運転していた。ヘルメットをかぶり、覆面をした正体不明の二人組がオートバイで彼を追跡し、突然銃撃した。パンガニバンは12発の銃弾を受けて即死した。 一家の大黒柱だった27歳のパンガニバンは、ラグナ州ビニャンにあるラグナ・テクノパーク内の日本企業、タカタ・フィリピン・インコーポレーテッドで、保守スタッフとして働いていた。家族と近所の人々によれば、エドワードは「家庭的な人」で、働きに出ていない時はいつも家にいいたという。また、パンガニバン氏を恨んでいる人はいなかったという。 パンガニバン氏の死は、あきらかに超法規的殺害のケースである。この事件は、南タガログ地方の労働運動における9人目の犠牲者で、Center for Trade Union and Human Rights (CTUHR)のドキュメントによればフィリピン全体で96件目の事件である。 アロヨ政権は、弾圧キャンペーンを行って「5月1日運動(Kilusang Mayo Uno:KMU)」のような戦闘的労働組合を「無力化」の対象にすると宣言した。しかし独立労働組合の役員で知名度の低い指導者だったパンガニバン氏の死は、独立労働組合であっても超法規的殺害の対象から除外されるものではないことをはっきりと宣言するものである。 私たちは、今、正義のために皆さんの連帯を求めます。 行動の例
抗議メール例文Dear ________, I am writing to call your attention on the brutal murder of labor leader Edward Panganiban who was killed on 2 June 2010 in Santa Rosa City, Laguna, Philippines. I learned that at around 5:20 p.m. on that day, Edward Panganiban, a maintenance staff in Takata (Philippines) Corporation, was on his way to work aboard his motorcycle when two unidentified motorcycle-riding men in bonnets and helmets tailed him and suddenly fired shots at him point-blank. Panganiban died instantly, sustaining 12 gunshot wounds. I was also informed that at the time of his death, there was an on-going labor dispute, with Takata management’s continuous refusal to recognize the union despite its legitimacy and ignoring union’s intent to sit to a collective bargaining negotiation. As secretary of the independent union Samahang Lakas ng Manggagawa sa Takata Philippines Corporation (SALAMAT-Independent), Panganiban has been very active and vocal in demanding for workers’ rights. It is also alarming to note that aside from Panganiban, most union officers and active members experienced surveillance operated by elements of the Intelligence Services of the Armed Forces of the Philippines (ISAFP) since 2007, threatening and intimidating them from conducting union activities. I urge you to ensure that an impartial and effective investigation be conducted into Panganiban’s case. Any relevant information which could help in identifying the perpetrators must be taken seriously. The Commission on Human Rights (CHR) and other relevant authorities must conduct an inquiry into the reported surveillance of labor leaders and their organizations and the reported anti-union seminars conducted by Alliance for Nationalism and Democracy (ANAD), a group actively engaged in red-tagging militant unions and progressive organizations. Additionally, I urge you to ensure that adequate protection and security is afforded to potential witnesses and the family of the dead, as well as Panganiban’s co-workers. Specific to the company, I urge Takata Corporation to respect ILO Convention 87 (right to freedom of association) and 98 (right to collectively bargain), and thereby recognize SALAMAT-Independent and start negotiating with them immediately. I trust that you take action in this case. Yours sincerely, _________Name(s)____________ Designation Organization 抗議メール送信先:
労働組合および人権侵害に関するファクトシート日本語訳No. 1, Series of 2010 I. 題名 労働活動家の残忍な殺害 II. 暴力の種類 即決処刑 (Summary Execution) III. 被害者 エドワード・パンガニバン (Edward Panganiban)
IV. 事件の日時 2010年6月2日午後5時20分頃 V. 事件の場所 ラグナ州サンタローサ市カインギン区ナショナルロード、デリマ地区周辺 VI. 加害者 がっしりとした体つきでヘルメットをかぶり覆面をし、「for registration」と書かれたナンバープレートをつけた赤いホンダXRMのオートバイに乗った正体不明の武装した2人の男。 VII. 推定される動機 タカタの労働者に恐怖とテロの種をまくとともに、他の会社の労働者に労働組合への加入をためらわせること。 VIII. 事件の概要 2010年6月2日、エドワード・パンガニバンは、夜勤にでかけるために午後5時すぎにオートバイで家を出た。彼は数日間、病気休暇を取っていた(病気休暇は目の手術のためと思われる。治療費の問題で手術を延期していたがその代わりに最大限の休暇を取っていた)。
IX. 事件の背景 殺された当時、パンガニバンは、ラグナ・テクノパーク内の日本企業タカタ・フィリピン・インコーポレーテッドに設立された独立労働組合であるSamahang Lakas ng Manggagawa sa Takata Philippines (SALAMAT-Independent)の役員だった。また当時、労働争議が進行中だった。タカタ使用者側は労働組合を認めることを拒否し、組合による団交の要求を無視していた。 殺人の前、オートバイに乗った二人の怪しい男がパンガニバンの周囲にしばしば出没していた。隣人たちによれば、がっしりした体格だったというが、ヘルメットと覆面のため人相はわからなかったという。店でキャンディを買ったことがあるが、その時も彼らは決して覆面を取らなかったという。人相はわからないが、周辺でしばしば見かけられた二人組と同じである。 二人組は4回目撃されている。選挙期間中の選挙前日(5月10日)、選挙の後、そしてパンにガンが殺害された当日である。彼らは日中、夜間、深夜、早朝と、1日に何回も目撃されている。この二人組が偵察をしていることは明らかだったが、隣人たちにはその目的や攻撃対象が誰なのかについてはわからなかった。しかし殺害の数日前、二人組の一人からパンガニバンはこの村に住んでいるのかと尋ねられている。 パンガニバンとは別に、労働組合の役員や活動家がフィリピン軍情報局(ISAFP)の要員から自宅を監視されたり訪問され、労働組合活動をやめるよう脅迫や説得を受けている。このようなケースは2007年からパンガニバンの殺害まで続いてきた。 2010年1月の組合認証の過程で、タカタ株式会社の使用者側は労働者をAlliance for Nationalism and Democracy (ANAD)という戦闘的な労働組合や進歩的社会団体に批判的な団体のメンバーが主催する反組合セミナーに強制的に出席させた。 Prepared by: National Coalition for the Protection of Workers’ Rights-Southern Tagalog
06 June 2010 日本語仮訳 レイバーネット日本 安田(ゆ) Created by Staff. Last modified on 2010-06-21 00:21:53 Copyright: Default |