国連に対する要望書:哨戒艦事件「合同調査団」報告書の差し戻しを! | |
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以下は、イ・スンホン (バージニア大学、物理学)、JJ・ソ(ジョンズ・ホプキンス大学、SAIS)氏が、6月18日に国連安全保障理事会にあてた要請書です。国連安全保障理事会が、韓国政府に対して、調査を差し戻し、より客観的、科学的、厳密な報告書の提出を促すことを提案しています。 ――――――――――――――――――――――――――― 国連安全保障理事会 メキシコ国連大使 2010年6月18日 2010年5月20日、韓国合同調査団(JIG)は報告書を発表し、2010年3月26日に起こった韓国海軍の哨戒艦「天安」の沈没を、北朝鮮の魚雷と関連づけました。私たちは、政治学者として、また物理学者として、JIGの報告書に対して学術的な分析を行い、証拠と結果が真に妥当性のあるものであることを確認する倫理的および学術的義務を担っています。私たちの目的は、何者かの容疑を晴らすことでも何者かを非難することでもなく、真実を追求することです。以下に、私たちの検証結果の要約を記しますが、そちらで吟味、考察していただくために、報告書1通、科学的論文1本、1ページの要約も添付しております。 私たちの結論は、JIG報告書の3つの主要な主張は整合性に欠ける不可解なものであるということです。この矛盾の程度は深刻であり、それによってJIGの主張の妥当性だけでなく調査の整合性にも深く疑問を抱かされます。 1 「船外での爆発」というシナリオは「天安」の被害状況とは一致しない。なぜならば、回収された船体および生存もしくは死亡した兵士たちの状態には衝突波に影響を受けた痕跡は見られないからである。 回収された魚雷の爆発によって「天安」が沈められたとする主張の論拠として、JIGは「科学的な」(EDSおよびエックス線)データを提出したが、このデータは爆発の事実を証明していない。反対に、提出されたデータには深刻な矛盾があり、データの整合性が疑われる。 魚雷が北朝鮮製であることの証明としてJIGは「 1」というインク文字を挙げているが、これは一般的な審議では「証拠」とは受け入れられないだろう。また、爆発の後にかかわらず完全に文字が残っていたことは、科学的にも常識的にも道理に背いている。 JIGのデータとその主張には深刻な欠陥があり、ゆえに、結論を立証していません。私たちの分析はJIGの報告書の妥当性を確認するという限定的なものです。また、「天安」の事故について政府から公開されている情報は僅かしかないため、私たちはこの事故の真の原因を推測できる立場にもありません。韓国政府は、必要な情報をすべて公開し、客観的な調査を行う調査チームを作ることに合意すべきであり、そうすることが「天安」沈没の真の原因の解明と、国際社会の信頼の回復につながると信じています。そこで、この件について国連安全保障理事会が更なる審議を行う前に、韓国政府に対して、調査を差し戻し、より客観的、科学的、厳密な報告書の提出を促していただくことをご提案致します。 敬具 Seung-Hun Lee Jae-Jung Suh
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