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写真速報 : 国労臨時大会でJR不採用・政府解決案を批准
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「ほっとした、でもまだ雇用が」〜国労臨時大会で政府解決案を批准

↓傍聴席をうめた闘争団員

4月26日、国労は東京・社会文化会館で臨時大会を開催し、全会一致で1047名・JR不採用問題の政府解決案(和解金・総額約200億円)を批准した。大会には、100人に及ぶ闘争団と3人の遺族が遺影をもって参加した。高橋委員長(写真上)は「手放しで喜べる内容ではないが、四半世紀に及ぶ組合差別と闘って得た解決として意義がある」と挨拶した。大会では4人が発言したが、すべて賛成意見で波乱なく批准された。

特別発言にたった闘争団全国連絡会議の神宮義秋議長(写真上)は、「23年間のつらい厳しい季節の繰り返し」を語ったが、途中で絶句し涙ながらの報告になった。

大会の来賓発言でも「不十分な解決」「宿題がある」という言い方が多く、批准はしたものの、最終決着には「JR雇用」の問題が課題であることが浮き彫りになった。

傍聴席の闘争団員は「とにかくほっとした。でも雇用の問題が残っている」と述べる人が多かった。

また、長崎闘争団遺族の瀬崎喜美子さん(写真右)は、「52歳で亡くなった夫の代わりに座りこみなどで、たたかってきた。ここまで来れたのは仲間が支えてくれたから。仲間は宝だ」と、筆者のインタビューに答えた。

会場の外では、今回の和解に反対する人たちが、抗議行動を続けた。会場は、機動隊に守られた形で、23年の国鉄闘争の波乱の歴史を彷彿とさせた。(松原 明)

<追記 >
また本部提案文書の中に「JR産別の企業内組合として社会的責務を自覚した未来志向の国労運動の将来を見据えながら、今後重要となる組織強化・拡大に職場要求実現のための共闘運動の展開など主要議題について第79回定期全国大会において議論を深めていくものとする」という内容があった。これは全国単一組織の国労を会社別の企業内組合に変更する方向を示すもので、旭川と高崎の代議員が、反対の意思を表明をした。また、高崎の代議員は文面の削除を求めたが、執行部は応じず、論議は、8月の定期大会に引き継がれることになった。

↓大会会場入口を警備する機動隊

↓政治和解に反対する人たち


Created by staff01. Last modified on 2010-04-27 17:24:14 Copyright: Default

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