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朝鮮高校生の生の声〜「排除」への思いを語る
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「自分の存在が否定されたように感じた」〜朝鮮高校生徒が、「排除」への思いを語る

 3月27日、東京で開催された「高校無償化からの朝鮮学校排除に反対する緊急行動」には、4月からの新入生含め242人もの高校生が参加した。集会の壇上には生徒3名があがり、自らの思いを語った。(湯本)

3人の生の声(ダウンロード)

*4月に朝鮮高校に入学する新入生

自分は、今年の4月に朝鮮高校に新しく入学する者です。高校無償化から朝鮮学校がはずされると聞いて、とても不安ですし、怒ってもいます。ですので、この場で朝鮮高校の無償化除外、はずすことと民族差別に反対する運動に、皆さんのお力をぜひともお借りしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

*朝鮮高校生徒(男子)

今回の高校無償化の朝鮮学校除外の問題を知って以来、署名運動や要請運動などいろいろな活動を行ってきました。私たち朝鮮学校は、スポーツの面を見ても勉強の面を見ても、日本学校と変わらない力を持っていると思います。しかし今回の問題を聞いてから、これは不当な差別だと思っています。今回の問題を通して、私は自分の問題であり、自分の学校は自分たちで守り抜いていく、そして自分たちの未来は自分たちで切り拓いていかなきゃいけないということを強く思いました。これからは、ここにいらっしゃる皆様とともに、闘っていきたいと思います。以上です。

*朝鮮高校生徒(女子)

アンニョン ハシムニカ この度は高校無償化問題をめぐり、たくさんの日本の方々がこの場に集まっていただいたことを心から感謝しております。高校無償化問題が出てから、このような集会や座談会を通して、私は心から感謝し胸を熱くしたことがあります。それは、たくさんの日本の方々が私たちを支持してくれ、また日本のいたるところから、署名が学校に送られてきたことです。今日はこの場を借りて学生の代表として、感謝の気持ちを述べたいと思います。コマッスムニダ

2月の末からいろいろと問題になっているこの法案(高校無償化法案)ですが、私はこの法案自体は大変すばらしい法案だと思っています。何故なら一人でも多くの子どもが学べるとしたら、こんなに幸せなことはないと思うからです。しかし何故でしょうか。

 私達が在学している朝鮮学校は、対象外になってしまいました。私は、正直自分の存在を否定されたように感じました。この前私の友達がインターネットを開いたら、「在日は、朝鮮に帰れ!」と書かれた掲示板を見てとても悲しんでいました。私もこの事実を知った時とても心が痛みましたし、それと同時に怒りがこみあげてきました。日本人だからとか、朝鮮人だからとかいう問題で、大人たちが学ぶ権利を奪ってはならないと思います。

 私はこれからも、日本で朝鮮人として堂々と生きていこうと思っていますし、また朝鮮と日本の架け橋になろうと努力します。民族教育が次世代に続くためにも、これからもどうかご協力お願いします。この度は、本当にありがとうございます。コマッスムニダ。


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