写真速報 : ワールド・ピース・ナウに800人 | |||||||
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沖縄の普天間基地移設問題で政府が迷走を続けるなか、「WORLD PEACE NOW」の集会が都内で開かれた。晴天に恵まれた3月20日、港区・芝公園に約800人(主催者発表)が集まり、「基地も戦争もいらない! イラク、アフガンから外国軍を撤退させよう」と声をあげた。 03年6月のイラク取材で米軍に拘束されたジャーナリストの志葉玲さんや、大河内秀人さん(パレスチナ子どものキャンペーン)らが次々と発言した。 安次富浩さん(あしとみひろし/ヘリ基地反対協・共同代表・写真)は、先の沖縄での米軍による「ひき逃げ事件」に触れ、「現場から救急隊に通報もせず立ち去るのは、戦争行為者にしてみれば当然の感覚かもしれない」と断罪。「昨年の総選挙で沖縄の自民党候補をすべて落選させ、民主党政権を誕生させたのは、まさに国民の力だ」と強調した。 移設反対派候補の稲嶺進氏が勝利した今年1月の名護市市長選。直後の平野博文官房長官の「選挙結果を斟酌していたら何もできなくなる」という発言に対し、「沖縄の民意を踏みにじる暴言。民主党の対応に、怒り心頭に発した」と声を荒げた。 「私たちは米軍が沖縄から飛び立って引き起こす戦争の加担者だ。だから米軍を沖縄から追い出すことが、運動の基軸になるはずだ」と力を込め、「沖縄の闘いを沖縄だけの闘いにしない。みなさん支援して欲しい」と訴えた。 カンパアピールの後、「寿」(写真下)が、おなじみの数曲を熱唱した。 JVCの谷山博史さんは、「アフガンの状況は極めて深刻。私たちはその現実から目を背けてきたのではないか」と問いかけた。オバマ政権は、イラクからの米軍の撤退を約束したものの、アフガンへは増派を決めている。 アフガンの復興は、戦争を継続したままでの「復興」だ、と谷山さんは見る。そのうえで、日本政府はこの問題を放置し続けてきたと厳しく批判。「日本の仲介によるタリバンとの対話・交渉を急げ」と、非軍事による紛争の解決こそ、私たちに求められる活動だと結んだ。 「MUSE BAND」の演奏を聴きながら、参加者は4号地を後に、パレードに出発した。巨大なジュゴンがデモ隊を先導した。 「WPN」再編成か 「WORLD PEACE NOW」は2002年秋、ブッシュ政権のイラク攻撃に反対する市民団体らが集まって発足させた。このネットワークは、「ベトナム反戦以来最高」と言われる数万人単位の人々の大きな、総合的な反戦運動の盛り上がりを実現させ、広く世論に可視化させた。絶頂期には、「デモ行進は初めて」という人々が、足繁く日比谷公園に通った。 専門的なグループによって続けられてきた集会が、多様な意思表現の空間として多くの人々に解放され、共有されてきた。あれから7年−−。 「ダイナミックな運動のつねとして、次第に当初の勢いが失われていった」と朗読された集会アピールは言う。参加する諸団体は議論を重ね、ネットワークとしてのこの運動を「再編成」し、発展させていく時期だと提起する。 「武力で平和はつくれない」という考え方は、ますます重要になっている。これまでの貴重な成果を踏まえつつ討論を継続し、「新たなネットワークへの参加を」と、主催者は呼びかけている。(Y) Created by staff01. Last modified on 2010-03-22 07:21:59 Copyright: Default |