報告(安田浩一)〜中国人実習生が被害者となった「警察官違法発砲訴訟」判決 | |
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中国人実習生が被害者となった「警察官違法発砲傷害致死国賠訴訟」(宇都宮地裁)の判決について報告いたします。 まず、事件の「あらまし」は以下の通りです。 四月二三日、損害賠償請求訴訟の判決が宇都宮地裁で出ました。結果は遺族側の「全面敗訴」です。今泉秀和裁判長は遺族側の訴えを棄却しました。 私は事件現場での聞き込み、関係者への直当たり、中国四川省での出張取材などを通して、今回の事件は明らかに警察側に非があると思っています。だいたい、職質から逃げた人間に対し、威嚇射撃もせずに発砲することなど許されるでしょうか。判決において、羅成さんは「武器を持っていた」とのことですが、直径一センチにも満たない細い竹の棒(植木の支柱)と、石灯篭の一部(これに関しては目撃者なし)を、その場で反射的に手にしたに過ぎません。しかも発砲時における巡査と羅成さんとの距離は、弁護団などの調べにより、五メートル程度であったと推察されます。これだけの距離があれば、仮に羅成さんが襲い掛かってきたとしても十分に威嚇射撃ができたはずですし、あるいは警棒などで制圧することもできたことかと思います。そもそも本当に、巡査が「襲われる」ような状況にあったのか、これはまったく明らかとはなっておりません。 一方で朗報もあります。 なお、一連の裁判におきましては、「中国人を日本から追い出せ」「警察官の発砲支持」などと訴える保守派団体が毎回押し寄せ、原告側支援者らと小競り合いを繰り返してきました。 http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52222381.html http://blog.livedoor.jp/hanrakukai/archives/1078558.html
なお、事件の背景には、外国人実習生に対する劣悪な労働条件が存在します。 今後の東京高裁、さらには宇都宮での裁判など、 安田浩一(ジャーナリスト) Created by staff01. Last modified on 2009-04-28 20:11:02 Copyright: Default |