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フランストヨタのストライキが勝利!〜鎌田慧が連帯メッセージ
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みなさん、

フランストヨタのストライキはほぼ完全勝利しました。支援する会会員のMTさんが精力
的に現地報道を翻訳してくださいましたので、鎌田慧さんの連帯メッセージとあわせて
ご紹介します。

フィリピントヨタ労組を支援する会
protest-toyota@list.jca.apc.org 

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フランストヨタのストライキ ほぼ完全勝利! 2009/04/20 18:49
http://www.europe1.fr/Info/Actualite-France/Economie/Toyota-levee-des-piquets-de-greve-a-Onnaing/(gid)/217807

『ヨーロッパ1(europe1)という多分ラジオ局のホームページにフランストヨタ争議の
妥結を伝える最新情報が載っていましたので紹介します。(支援する会 MT)』

<トヨタ>オナンにおけるストライキのピケ解除

 オナンのトヨタ工場の労働者たちは、一部操業停止の補償とストライキ日の給料支払に
関する労使間の協定調印後、封鎖を解除した。

 ノール県内のオナンで封鎖解除:トヨタ工場のストライキ中の労働者たちが、木曜日
(16日)の夕方以来精力的に行ってきた工場施設の封鎖を、月曜日に解除した。労働者
たちは、一部操業停止の補償とストライキ日の給料支払に関する組合と経営陣の間の協定
調印を好意的に迎えている。

 「これはトヨタオナンで初めてのストライキであり、われわれの最初の勝利である」
と、CGTの代表であるエリック・ぺカール氏は称えている。工場に入る道路のすべての
入口では、組合の代表者たちがストライキ参加者たちに、彼らの要求が満たされたことを
発表した後に障害物が撤去された。

 ストライキのピケ解除が、およそ10人のストライキ参加者を経営陣が訴追することを
停止する前提条件になっていた。月曜日午後のヴァランシエンヌ軽罪裁判所への出頭は、
したがって取消される筈である。

 組合と経営陣によると、協定は一部操業停止の補償を、6ヶ月間で給料総額の75%、
手取り給料の95%近くになるものと予想している。この措置は、2月1日に遡及するも
のであり、国と調印する新たな取り決めにより年末まで延長される筈である。このメー
カーのスポークスマンによれば、経営陣は、さらに、「何らの制裁も、解雇も、懲戒的配
置転換もない」ことを約束するという。

 当面、このストライキのコストを評価することは難しい。だがこの運動により3300
台のクルマの生産が妨げられたと見られ、経営陣はこの遅れを取り戻すため追加の時間を
投入することを予想している。

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トヨタ、雇用主の侮蔑がストを煽っている  2009/04/16(木)
http://www.force-ouvriere.fr/page_principal/semaine/index.asp?id=1787&2009/4/16/Toyota-Le-mepris-patronal-attise-la-greve

『FO Information (これはFOの広報ホームページと思われる)に掲載されたjour apres
jour (英語で言えばday after day)欄の記事の翻訳です。時間が少し経っていますが、フ
ランストヨタのストライキが野中副社長の発言によって質的転換(長期化、激化)をしつ
つある状況をFOの立場からの観測として報じているので参考になるのではないかと思い
ます。(支援する会 MT)』

 オナン(ノール県)の工場での一部操業停止手当の100%補償をめぐって4月3日以
来ストライキが続いているというときに、自動車メーカーの経営陣は、社会的対話をスト
ライキ参加者とその労働組合に対する罵倒に変えてしまっている。

 ストライキは、4月3日以来、オナンに事業所を有するトヨタの工場の生産チェーンに
影響を及ぼしている。ヤリス(日本名ヴィッツ)を生産するこの工場において、これまで
になかった期間と規模で争議が起こっている。

 FOとCGTの呼びかけで、ストライキ参加者たちは1つのことだけを要求している。
それは、2008年9月以降強制されている一部操業停止日の給料の完全維持である。
「経営陣がわれわれの要求に回答しないだけでなく賃金労働者とその代表者に対する侮蔑
を臆面もなく誇示するならば、ストライキはさらに長期化し拡大することになる」と、労
働組合の代表ファブリス・カンビエ氏が昨日予告した。

 当の侮蔑は、この企業トップの態度の性格をよく表している。しかも、争議の初日から
フランストヨタの社長ディディエ・ルロイ氏は、「100%支払う位なら私は破滅する方
を選ぶ」などと言い放った。以来、経営陣は、火に油を注ぐことを止めない。副社長の野
中氏がストライキ委員会に応接した時には、既に黄色の線さえ踏み越えられてしまった。

 一時代の資本家に相応しいような議論の中で、氏は2つの責任ある労働組合FOとCG
Tに対して非難攻撃をした。「結構なことだね。見受けられるところでは、貴君らは諸君
がストに入っている時に組合から給料が支払われる(・・・)。貴君はさぞ満足なのでは
ないのかね。貴君は1週間にわたってストを引っ張らせることに成功して、テレビや新聞
に引っ張り凧になっているからね」などと、氏は言った。

 CGTの組合代表者エリック・ぺカール氏に対して、このストを通して「政治的」目的
を遂行しているなどと非難したあと、氏は、FO諸機関のその現地組合代表者への支持を
人民裁判にかけるような仕方で、ずけずけと権威をひけらかした。

 副社長は、とりわけ、「FOの全国指導部は[彼の]行動には不同意である」と断言し
たうえで、彼の「FOにおける将来は本当に保証されているのかどうか」などといぶかっ
たりした。「このような中傷の主張」は、FOノール県地方本部組合UD−FOの書記長
ベルナール・ソエ氏によって直ちに否認された。「ファブリス・カンビエ氏と同工場のF
O班全体は、FOの国、県、地方各レベルの機関の全面的支持を受けている」と、氏は強
調した。今日、、総同盟の指導者ジャン・クロード・マイイー氏から、FO金属によるも
のとして支持が再確認された。

 「これらすべての全くいわれのない、侮蔑的な言いがかりは、ただ日に日に強化されて
いるストライキ運動の信用失墜と、労働者の要求から身をかわすことだけを狙うものなの
である」と、UD−FOとFO金属のための動員に従事しているジャン=ポール・デラエ
氏は説明している。当面、経営陣は先週彼らが出した以下の提案に固執している。すなわ
ち「月当たり2日までに一部操業停止を拡大し、さらに可能性として有給休暇の5週目を
給料不足分の補填のために利用すること(ママ)」。(訳注:ママは原文のもの。5週目
のところが野中メッセージでは4週目となっており、その食い違いをマークするため
か。)

 自動車の生産が3分の1減るとストライキ参加者の給与は20−30%の赤字幅で揺れ
動くというのに、経営陣の議論は無分別にも全く同じところに留まっている。社会的対話
は、トヨタの調理法にかかると、罵倒と恫喝に限られてしまう。「労働なくして給料な
し、これはトヨタグループにとっての原則であり、企業にとって当たり前のことのように
見える。

 もしもこのことが諸君の気に入らないのであれば、諸君は、働かなくても給料を支払う
ことを受け入れてくれそうな企業に行って働く自由がある」と、野中氏は火曜日に言い
放ったが、報復するぞと脅しておいてから、より一生懸命働く者たちに職場に戻れと要求
する前に、このように言っておこうとしたのである。「これらの無責任な宣言は労働者を
うんざりさせ、嫌気を起させる以外の何ものでもない。労働者の怒りを煽り、決意をかた
めさせるだけである」と、ファブリス・カンビエ氏(FO)は語った。

 まさにそういうことで、争議は現在長期化する様相を呈している。危険は、経営陣が、
火曜日の朝、組合代表者までも含めたストライキ参加者全員の工場立ち入りを封鎖するに
いたるほど、より一層大きなものになっている。UD−FOの責任者として、ジャン=
ポール・デラエ氏は「これは、労働組合の自由への、そしてまた、現在まであらゆる突出
とあらゆる減退とを回避することに腐心してきた労働者たちの重々しい期待なのである。
われわれは、県の労働局と知事の業務がびっしりと詰まっているのを知っているので、今
後の事態の展開が気がかりである」と述べている。

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トヨタ工場でのスト、封鎖続く 2009年4月20日月曜日 午前4時発

『フランス・ソワール(Frace-Soire;夕刊フランス)のホームページに次の報道がされて
いたので紹介します。(支援する会 MT)』

トマ・サントゥーラン記者

 木曜日以来、ストライキのピケがオナンのトヨタ工場を封鎖している。労働者たちは一
部操業停止の補償の総額に抗議しているが、月曜日の午前中に経営陣と再度会合を持たな
ければならない。

 オナン(ノール県)のトヨタ工場―ヴァランシエンヌの近く―への4つの入場門で、ス
トライキのピケがひっきりなしにやって来る供給業者のトラックをUターンさせている。
木曜日以来、200人以上の労働者が、経営陣の提示した一部操業停止手当の支給条件に
不満で、代わる代わるリレーして工場を封鎖している。

トヨタヤリス(日本名ヴィッツ)の自動車を製造しているオナンの施設は、自動車市場の
崩壊の深化に伴う努力と、3月のオーシェル(ノール県)でのフォルシアを装備する労働
者たちのストライキとから、ここ数ヶ月の生産を減少させてきた。トヨタの2700人の
労働者は、かくして、一部操業停止状態に置かれている。

 金曜日、労働者代表とトヨタ幹部、それに国の代表者(いずれも複数;訳者)の間で行
われた交渉は、失敗に終った。経営陣は給料総額の75%までの補償を提示したが、スト
ライキ参加者たちは「一部王行停止の100%補償とストライキ日の一部負担」を再度要
求したと、FO現地組合の書記長アンドレ・ソトレイユ氏がわれわれに示した。依然とし
て、工場の周辺では、ストライキ参加者たちが、今日午前8時頃と予想されている新たな
再交渉の結果が出るまでは、テントを撤去する気配はない。

(注)フォルシアは自動車用シート、コックピット等のフランス系企業

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≪鎌田慧さんの連帯メッセージ≫(翻訳して現地に送りました)

フランストヨタで立ち上がった、勇気と熱意と正義の労働者をこころから支持します。

 これはトヨタに対する画期的な闘争です。

 トヨタの労働者と下請け企業を、「乾いた雑巾」としてしかみない経営者に、「ノン」
を突きつけた行為を、100パーセント支持します。

 労働者はトヨタの経営者がいったように、「絞れば絞るほど利益を生み出す」雑巾のよ
うな存在ではありません。

 米国にある日本の自動車労働者は、いまだ組織化に成功していません。

 しかし、フイリピンの勇敢な労働者とフランスの自由を求める労働者が、世界のトヨタ
労働者の先頭を歩いています。

 日本でも、自動車工場のハケン労働者が立ち上がっています。日系ブラジル人労働者も
立ち上がっています。

 皆さんの決起が、どれほど、日本の労働者に勇気を与えているのか、それを知ってほし
い、と思います。

 この粘り強い闘争を日本で伝え、それにつづく闘争のために役立ちたい、と願っていま
す。

お元気で。ご健闘下さい。

2009年4月20日   鎌田慧


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