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『ある勤評反対闘争史』復刻版紹介
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佐々木です。

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戦後日本労働運動の金字塔ともいえる勤評反対闘争から今年は50周年を迎えます。これを機に1979年
に発刊された内田宜人著『ある勤評反対闘争史――教育労働運動論への試みと証言』(新泉社)が、
このたびオンデマンド復刻版として績文堂から刊行されることになりました。新たに「解説」と「書
評」、当時の写真が加えられています。著者の内田宜人さんは、長年東京の墨田教組委員長をつとめ
、「主任制」反対闘争、部落解放教育、平和教育などに熱心に取り組んできました。勤評闘争当時は
31歳、都教組の中の最年少の支部長でした。
以下は、本書編集者の志真秀弘さんの「あとがき」からの抜粋です。


著者は、勤評反対闘争の歴史を描くのに、根元的という意味でのラディカルな姿勢を失うことがない
。攻撃の本質を正確にとらえる努力は指摘するまでもないが、内部の激しい議論から眼をそらさず、
味方の弱点にまで踏みこんで問題を明らかにしようとする。
 闘争当時の日教組内部の対立に、総評中心部にあった運動方針対立が深くかかわっていたこと、さ
らに日本共産党が六全協から七回大会(五八年七月)をへて、なお激しい内部論争の過程にあったこ
ともそこに影を落としていた。そしてこれらの対立の骨格と論点は、いまからふりかえると、八〇年
代にいたるまで日本の労働者運動のありようを規定するものでもあった、と私は思う。その剔出を可
能にしたのが、ほかならぬ著者のラディカルな姿勢による批評性だった。それは、対立する両者に対
して「公正」(フェアー)であることも意味する。さらにその公正さは、みずからに対する厳しい批
評としても働く。仮借ない自己批評から、作者が歴史を〈いま〉に生かそうとして、どれほどの緊張
感をもって執筆にあたっていたかを窺うことができるだろう。
 本書は、勤評闘争の全容を、内部対立の根底にあったものを、たたかいにあった組合員たちの群像
を、描ききっている。こうして、文字どおり全国津々浦々をおおった勤評闘争は、六〇年安保の大き
なたたかいの土壌を耕すことにもなった。
刊行三〇年の後、世紀をこえて再刊されるのは、ひとえに本書の力による。一人でも多くの仲間に、
このオンデマンド復刻版が届くことをあらためて切望してやまない。

定価 本体4800円+税
※ネット注文 
http://item.rakuten.co.jp/book/5998495/
http://www.d-pub.co.jp/cgi-bin/bannou/shop/bookdetail_id.cgi?bookid=af249

績文堂 TEL 03−3260−2431 FAX 03−3268−7202 メール 
info@sekibundo.net
http://www.sekibundo.net/index.html

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